今日、日韓戦!岩渕真奈が投げ掛けた疑問「『日本人は巧い』は褒め言葉なのか」。サッカー日本女子代表、アジアカップGL第3戦へ
岩渕真奈。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
コロナ陽性からチーム合流、約1週間自室でコンディション調整に努める。17時からDAZNでライブ配信。
[女子アジアカップGL 第3戦] 日本 – 韓国/2022年1月27日14:30(日本時間17:00)/シュリー・シヴ・チャトラパティ・スポーツコンプレックス
女子アジアカップに臨むためインドに入国した際、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたため隔離措置に置かれていた岩渕真奈(アーセナルFC)がこのほど、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)に合流した。
約1週間、自室にバイクを運び入れて汗を流し、リフティングやドリブルなどもこなしコンディション維持に努めた。とはいえ本人は「正直、復帰して練習に合流した時は微妙だなと思いました」と言う。
チームはグループリーグ、ミャンマー(〇5-0)、ベトナム(〇3-0)に2連勝。早々と準々決勝進出を決めた。
そして今日27日、韓国戦を迎える。その大切な一戦を前に、エースが間に合った。
昨年11月のオランダ遠征ではアイスランド(●0-2)、オランダ(△0-0)と対戦し無得点に終わった。その戦いで大きく肩を落としていたのが岩渕とキャプテンの熊谷紗季だった。それは勝てなかった結果とともに、今の日本の現状への悲壮なまでの危機感を抱いているように感じ取れた。
「日本人選手は巧いと思います。ただ紗季も言っていたように『巧い』って、それは誉め言葉なのかと自分も疑問に感じています。もっとサッカーを勉強して勝つための上手さを身につける必要があります」
それ以外、不足しているという裏返し。あるいはその巧さを生かせずにいる。それは本当に「巧い」のだろうか?
岩渕の言葉には、なでしこジャパンを牽引してきた者として、高い壁と向き合う現実が浮き彫りになる。
快勝したとはいえ、攻撃の課題が見えたアジアカップの2試合を外から見ていたからこそ、岩渕は突きどころを見つけていた。
「スピードが上がる瞬間があまりなく、ゴールの脇までえぐるシーンがほとんどなかったので、そこは個人的には取っていきたいです」
彼女は“他の人とは異なるプレー”を見せたいと口にした。
それはチームメイトに向けたものであり、対戦相手に向けたものであり、そしてアジア、世界へ向けた言葉でもあるように響く。日本のプライドを集結したなでしこジャパンの中で息吹く岩渕のプレーが、なでしこジャパンにこれまでと異なる進化をもたらすはずだ。
日韓戦の模様は日本時間1月27日17時から、DAZNでライブ配信される。
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