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三浦知良が鈴鹿加入会見。初日のハプニングに「JFLは厳しいなと思いました」。吉田社長に選手を代表して直談判

鈴鹿ポイントゲッターズの(左から)三浦泰年監督、三浦知良、吉田雅一社長。(C)鈴鹿ポイントゲッターズ

今年57歳になる日本サッカーの伝説、「まだ成長できる」。目標は出場試合1ゴール、「気持ちは全試合フル出場したい」。

 JFL(日本フットボールリーグ)の鈴鹿ポイントゲッターズに加入した54歳の元日本代表FW三浦知良が1月31日、鈴鹿市内で加入記者会見を行い、新天地での決意を示した。

 J2リーグの横浜FCから期限付き移籍の形で加入。鈴鹿は「Jリーグ百年構想クラブ」としてJリーグ加入の権利を有している。

 そして監督は兄の三浦泰年氏が務める。ギラヴァンツ北九州や鹿児島ユナイテッドFCで結果を残していて、パス主体の徹底した地上戦を軸とした戦いを信条としていて、カズもその中で「まだ成長できる」と感じて、複数あったオファーの中から鈴鹿を選んだ。

「今日初めて鈴鹿ポイントゲッターズの選手、スタッフ、皆さんとお会いして、そしてメインであるスタジアムで練習させていただき、みんなと和気藹々と素晴らしい雰囲気でできたことを、とても幸せに思います。このJFLの舞台で戦えるチャンスをくれたチームに、とても感謝しています。目標であるJ3昇格、そこを一番大事にして向かい、僕自身もチームのみんなと成長していきたいと思います」

 三浦はそのように決意を示した。

「プロのクラブのスタンダードになっていく、きっかけになれれば――」

 トレーニング環境はJリーグよりやはり劣ることを覚悟していた。ただチーム合流初日、クラブからウェアが支給されたが、その中にストッキングが入っておらず、自前で用意すると聞かされて「JFLは厳しいなと思いました」と、さっそく驚いたそうだ。

 短いストッキングのみを用意していたカズが困っていると、チームメイトから「ここでは、そういうことが多いです。カズさん、なんとかしてください」と言われたそうだ。

 この記者会会見で同席した吉田雅一社長へ、「社長なんとかしてください。まずはストッキングを」と、さっそく選手を代表して直談判していた。

 一方、サッカーに対する情熱は変わらず、新たな戦いへの期待を口にする。そして自身の目標を問われたカズは、次のように語った。

「JFLの全30試合、90分全部出たいです。それが正直な気持ちですが、やはりちょっと大変かなと思います。ただ、選手としてはフルタイム出たいのが本心です。それに30試合あるので、30得点を取りたい。どれぐらい試合に出られるか分かりませんが、出た試合は必ずゴールを取れるように、目標を持ってやりたいです」

 また、ピッチ外では、三重県の印象を問われると、次のように語った。

「昨日の夜暗くなってから入ったのでまだ右も左も分かりませんが、伊勢は寅さんの第9話で出てきましたね。僕も寅さんのように、あのあたりをふらふらしたいなと思います。それに、もちろん皆さんご存じのように、ここでF1のレースがあったのは世界的に有名でした。ちょうどブラジル時代、セナがデッドヒートで優勝した印象がすごく大きく残っています。(食事なども楽しんでほしい)フーテンのカズさんで、いろんなところを回り、綺麗なお姉さんと出会ってね、そういうシーンができたらいいなと思いますね(笑)」

 初のアマチュアカテゴリーであるJFLでの戦い、カズダンスの鈴鹿バージョンの披露なるか。今年55歳になる日本サッカーのレジェンドが、鈴鹿でゴールと勝利、そしてJリーグ昇格を目指す。

【KAZU ユニフォームショット!!後ろ姿もやはり絵になる(3枚)】

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