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久保建英、芸術的スルーパスで魅了。しかし『確率2.7%』のロング弾を食らう│マジョルカ×バレンシア

バレンシア戦にフル出場したマジョルカの久保建英。 (Photo by Rafa Babot/Getty Images)

1点が遠く…2連敗。

[スペイン1部 26節] マジョルカ 0-1 バレンシア /2022年2月26日14:00(日本時間22:00)/エスタディ・デ・ソン・モイシュ

 スペイン1部リーグ26節、RCDマジョルカ対バレンシアCF戦、マジョルカの日本代表MF久保建英が右MFでリーグ6試合連続で先発し、フル出場を果たした。狭いスペースを攻略するスルーパスを放ち、決定機を作り出してホームの観衆を魅了。さらにカットインから決定的なシュートも放ったが……得点には至らなかった。試合はマジョルカが主導権を握ったものの、0-1で敗れた。リーグ2連敗。

 久保は4-2-3-1の右MFで先発。肉弾戦を仕掛けてくるアンチフットボールの象徴と言えるホセ・ボルダラス監督率いるバレンシアに対し、20歳のレフティは効果的な位置取りでボールとマークを引き出し、最近の中でも多くボールに触れて、チャンスを作り出していった。

 しかし開始早々の4分、バレンシアのガブリエウ・パウリスタに29.7メートルのロング弾を決められてしまう。ラ・リーガ提供のデータでは実に決まる確率『2.7パーセント』という“50本に1本”の高難度の一撃を決められてしまった。

 そうしたなか久保は中央に仕掛けたあと、シュートも選択肢にあるなか、芸術的と言えるスルーパスを放つ。これをダニ・ロドリゲスにつないで決定機を作り出したが、ゴールならず……。

 さらに前半終了間際、日本人レフティは右サイドのカットインから左足で決定的なシュートを放つものの、惜しくも枠を捉え切れなかった。

 後半途中からは韓国代表イ・ガンインが投入される。しかしやや空回りで周囲と呼吸が合わず。久保は惜しい直接フリーキックなどを放ちフル出場したが、結局、最後までゴールネットを揺らせなかった。シュート数は23本対8本と、ホームのマジョルカが攻め続けた。

 バレンシアは今年初勝利。マジョルカは2連勝のあと2連敗。

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[文:サカノワ編集グループ]