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【川崎2-1浦和】脇坂泰斗が「14」の輝き放つ。家長&山根弾でフロンターレ逆転勝利。レッズ開幕4戦未勝利

川崎の脇坂泰斗。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

登里負傷退場のアクシデントも、後半に2ゴール。

[J1 10節] 川崎 2-1 浦和/2022年3月2日19:00/等々力陸上競技場

 ACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場に伴いこの日に組まれたJ1リーグ10節の一戦、川崎フロンターレが家長昭博と山根視来のゴールで、浦和レッズに2-1の逆転勝利を収めた。川崎は苦しみながらも3勝1敗で暫定1位に。一方、浦和は開幕から1分3敗と4試合勝ち星がなく、新型コロナウイルスの影響でまだ1試合しかしていないFC東京を除くと最も低い17位。

 試合は両チームともに最後尾からビルドアップしながらゴールを狙う展開。川崎は3トップで両サイドを活用、一方、浦和は2トップでそのギャップを突く構図に。

 最後尾が低くプレスのハマらない川崎に対し、序盤は浦和が主導権を握る。そして33分、FKに岩波拓也が合わせて先制する。

 ホームチームは登里享平が26分に負傷により塚川孝輝と交代に。先日には車屋紳太郎の負傷離脱も発表されており、不安定な最終ラインの隙をその後も突かれる。

 しかし後半、球際への“当たり”をより明確に強めたホームチームは、サイドの争いで主導権を握る。そして62分、脇坂泰斗のコーナーキックにファーサイドにいた家長がジャンプヘッドで江坂任に競り勝ち同点に。

 さらに64分、強烈な酒井宏樹のプレッシングに耐えた塚川からボールを受けた脇坂が中央で仕掛けて敵陣を裂く。そこから完全にフリーになった山根につないで、川崎らしい精度の高いコンビネーションでゴールを攻略した。

 浦和は86分に馬渡和彰の直接フリーキックがGKチョン・ソンリョンの正面を突く。今季初出場のキャスパー・ユンカーが最前線で脅威を与えたが、得点をもたらすことはできなかった。

 今季「14番」をつけた脇坂が、大観衆の期待に応える強烈な輝きを放ち、逆転勝利に大きく貢献した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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