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まもなくW杯抽選会!恐怖の「ポット2」ドイツ、オランダ…むしろ日本代表、対戦を望みたい

さあカタールW杯の抽選会だ! (Photo by David Ramos/Getty Images)

「強豪」に勝てなければ、世界一には近づけない。

 カタール・ワールドカップ(W杯)の組み分け抽選会が4月1日(日本時間2日1時)、カタールの首都ドーハで行われる。全世界各国で中継され、FIFAの各種ソーシャルメディアでも配信される。

 日本はFIFAランキング23位、アジア(AFC)2位で「ポット3」に入った。これまで地域や順位などをいろいろ考慮されてきたなか、今回はFIFAランクという“実力(結果)”がより重視されたポット分け(32チームを4つのポットに分ける)になっている。

 ヨーロッパ(UEFA)枠は「13」あり、W杯のグループリーグでは各組2チームまで入ることがあり得る。アジア、南米をはじめその他の地域は同居しない。

 そして「ポット2」には、昨年開催されたEURO2020の決勝トーナメント1回戦で敗れ、ネーションズリーグでも突き抜けきれずにいるドイツ代表、オランダ代表が入った。

 それでも実力は申し分ない。いずれもW杯予選は1位で通過。ドイツに至っては世界最速でカタール行の切符を掴んでいる。いずれも世代交代の過渡期を抜け、12月開催というタイミングが合えば優勝のチャンスもあるか。

「ポット1」はまさに旬なタレントも揃う優勝候補ばかり。それだけに「ポット2」からは、できれば“恵まれた”対戦カードになれば、と願うところはある。

 とはいえ、日本代表がまだ達成できてない一つが、W杯での強豪からの勝利だ。真剣勝負の場で、過去にFIFAランク1位に立ったことのあるチーム(8か国)から勝利を収めていない。ベスト8や世界一を目指していくのであれば、そういった国々と1試合でも多く対戦し、伍して、時に勝っていく体験が必要だ。

 いやいや、いろいろな要素(出場停止など)や幸運が重なってこそ、そういった強豪には勝てる。それでいいはずだ、という意見ももちろん間違いではなく一理ある。

 それでも最近はアジアでの明らかに日本より力が劣る、実際FIFAランキングで下位相手との対戦が続いてきた。W杯出場がまだ目標だった頃と比べると、あの立ち向かっていく精神がやや薄まりつつあるのも現実であり、サッカー熱の減退にもつながっている。

 もちろんUEFAが代表チームのリーグ戦方式であるネーションズリーグを開始し、アジアなど他連盟との親善試合が激減するなど構造上の問題や課題も大きい。ただ、だからこそインパクトを与えられるチャンスがW杯にはある。いろいろな気付きを得ることも、逆に何かを示すこともできる。

 強豪との“対戦上等”のスタンスで、運命の抽選会を待ちたい。

【カタール・W杯 抽選会 ポット分け】
☆ポット1 ◎開催国&FIFAランキング1~7位

カタール
ブラジル
ベルギー
フランス
アルゼンチン
イングランド
スペイン
ポルトガル

☆ポット2 ◎FIFAランキング8~15位
メキシコ
デンマーク
オランダ
ドイツ
アメリカ
スイス
クロアチア
ウルグアイ

☆ポット3 ◎FIFAランキング16~23位
セネガル
イラン
日本
モロッコ
セルビア
ポーランド
韓国
チュニジア

☆ポット4 ◎FIFAランキング24~28位+PO勝者
カメルーン
サウジアラビア
エクアドル
ガーナ
カナダ
アジア&南米PO勝者
オセアニア&北中米カリブ海PO勝者
欧州PO勝者

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[文:サカノワ編集グループ]

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