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なぜ久保建英は4戦連続ベンチなのか?アギーレが語った“プラスとマイナス”。マジョルカ、エルチェに完敗

エルチェ戦でのマジョルカ久保建英。 (Photo by Aitor Alcalde/Getty Images)

守備バランスが重視されて――。

[スペイン1部 32節] エルチェ 3-0 マジョルカ/2022年4月16日14:00(日本時間21:00)/エスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレーロ

 スペイン1部リーグ、RCDマジョルカはアウェーでエルチェCFに0-3で敗れた。元日本代表指揮官であるハビエル・アギーレ監督の就任後、日本代表MF久保建英は4試合連続のベンチスタートに。2点リードされた後半開始からピッチに立ち、クロスとシュートで二度決定機を作ったもののゴールに結びつけられなかった。

 スペインメディア『アス』によると、アギーレ監督は試合後の記者会見で、次のように試合を総括した。

「(3-0というスコア)その結果は私たちが見ていたものを反映していたとは言えません。後半、私たちのGKは2回仕事をして、それ以上ありませんでした。相手に対しては14回(シュート数)も迫りましたが、彼らが自分たちのゲームをしました。私は彼らを祝福します。久保タケ、イ・ガンイン、アマス(エンディアイエ )を一緒に置くと、あるものを与え、あるものを奪うことは分かっています」

 現在チームは5-4-1の布陣を採用し、まず守備からしっかり入っている。そこから久保やイ・ガンインを投入して変化を付ける戦い方が続いている。

 試合前日の公式会見でも、アギーレ監督は3バックの人選について触れたなか、久保にも言及していた。

「ディフェンスの中心になれる選手が4人いて(ライージョ、マルティン・バリエント、フランコ・ルッソ、ブライアン・オリバン)、4人とも気に入っていますが、プレーできるのは3人です(3バック)。ルッソ(ヘタフェ戦で退場)は非常に良くやっていて出場停止で外れたものの、4人ともプレーに値します。タケ(久保)も同じく、カン(イ・ガンイン)も頼りにしています。有利になるようにバランスを取るには、ディテールが大切です」

 まず守備のバランスを取る。残留争いをしているなか、その点は前任のルイス・ガルシア監督と考え方が似ている。むしろアギーレ監督のほうがより現実的だとも言える。そして久保やイ・ガンインを加えることは、「何かを与え、何かを奪う」と、つまりリスクを伴うと明言している。

 自陣を固めて、パワーとスピードをもって前線へ繰り出し数少ないチャンスを狙う――。レアル・マドリードからのレンタルが続く久保は、下位クラブのそうしたシビアな戦いにもがき苦しんでいるとも言える。

 そうしたなかで、久保がチームを1部残留に導くしかない。今季リーグ22試合・1得点。マジョルカのため、目に見える活躍を見せたい。

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