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ドイツは声出し応援あり、フル動員復活。ドルトムント8万人来場、「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」が歌われる

4月16日に行われたドルトムント対ヴォルフスブルクは超満員に。 (Photo by Frederic Scheidemann/Getty Images)

コロナ禍を経て、ワクチン2回接種率は日本よりもやや低い。

 ドイツ・ブンデスリーガは4月に入り、観客動員の制限なしで開催されるようになった。そしてほぼ全ての会場でチケットが完売している。声を出しての応援も認められていて、2020年の新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生後、一時は無観客試合(ゴーストゲーム)になり、その後は観客数の制限を繰り返してきたが、かつての光景を取り戻そうとしている。

 ドイツメディア『DW』によると、ヨーロッパ最大の観客数を誇るボルシア・ドルトムントの興行収入は2018-19シーズンの4470万ユーロ(約61億円)だった。しかし無観客がほぼ続いた2020-21シーズンは50万ユーロ(約6800万円)と、約99%も減少したという。

 そしてこの4月、制限が完全に解除されたあとのジグナル・イドゥナ・パルクには8万1365人が来場し「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」が歌われた。アイントラハト・フランクフルトのドイチェ・バンク・アレナには5万500人が訪れてグロイター・ヒュルト戦での不甲斐なさにため息をこぼし、ウニオン・ベルリンのシュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライには野太い歓声も戻ったと喜ぶ。

 同メディアは「ファンのいないブンデスリーガは、この半分しか楽しくなかった。ブンデスリーガの有名な雰囲気がやっと復活したが、やはり素晴らしいものだ」と活気に満ちたスタジアムの回帰を喜ぶ。

 一方、4月10日の4万5199人など、ドイツ国内のコロナ感染者数は相変わらず多い。そのため、「マスクなしのフルスタンドが良いかの議論は必要だ」とも指摘。チャンピオンズリーグやEUROの大きな試合では人が集まることで、パブなどを含め感染拡大につながったという事例もある。そのため、同メディアはさらなるワクチン接種の必要性を訴えている。

 ちなみにドイツの2回以上接種は76パーセントで、日本の80.3パーセントよりも低い。

 新型コロナウイルスが再び感染拡大した場合、ドイツ政府が何かしらの措置を下す可能性もある。が、ワクチン接種による重症化率の低減は証明されているため、ブンデスリーガはむしろ感染症と共存しながら「正常に戻していく方向性」ということだ。

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