蹴りにパンチ…コーチの暴力発覚、熊本の高校サッカー部「学校や監督、コーチに迷惑がかかる形に」。謝罪動画削除の理由を明かす
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あくまでも有志による判断と強調。
熊本県の高校サッカー部で、30代のコーチが生徒を無抵抗のまま蹴りとパンチをする暴力をふるった動画がSNSで広まった問題で、同校サッカー部は23日、ツイッター公式アカウントにて、アップしていた謝罪動画を削除。その理由について、次のように報告している。
「昨日の動画を削除したことについて
昨日の自分達が投稿した動画を削除した理由ですが、自分達が伝えたいこと、保護者やサッカー部を応援してくださっている皆様に知ってほしいことを自分達が発信することによって聞いてほしくて出した動画が結果的に学校や監督、コーチに対して迷惑がかかる形になってしまい削除の運びとなりました。
あくまでも今回の動画は自分達サッカー部員の有志が考え行動したことになります。また公式Instagram、Twitterはプロフィールに書いてある通り生徒で企画、運営を行っています。ご理解よろしくお願いします」
思いもよらぬ形で暴力行為の動画が広まってしまったとして、生徒たちが集まり謝罪する動画をアップ。当事者という生徒は、「寮のドアがなかなか開かず感情的になり、コーチを馬鹿にするよう発言をしたことが今回の原因です」と説明していた。さらに動画をアップした生徒も「感情的になっていた」と謝っていた。ただ生徒からの発信とあって改めて反響も大きく、翌23日にこの動画は削除された。
結局、発覚から4日、学校からの何かしらの発表はなかった。そのようにどうやら生徒にも落ち度があったようだ。とはいえ、大人でありしかも指導者であるコーチが無抵抗の生徒に対し暴力をふるう行為は、やはり尋常と言えない。
いかにして対応し、生徒たちがピッチでのプレーに集中できる環境を1日も早く取り戻すか。まさに教育者としての度量が問われている。