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コーチ暴力・監督脅迫問題、熊本の高校が記者会見。警察が早々介入、指導者からサッカー部員への暴力行為25件

(C)SAKANOWA

謝罪動画撮影に関与した理由も語る。

 熊本県内の高校サッカー部で、30代のコーチが生徒を蹴って殴る暴力をふるった動画がSNSで広まり、さらに同サッカー部監督が生徒を脅迫するなどした声もインターネットで流れた問題で、同校は5月5日に記者会見を行った。同校はこの問題の経緯を報告、生徒・保護者らに謝罪するとともに、再発防止を誓った。TBS/JNNのユーチューブチャンネル『NEWS DIG』で、記者会見の模様がアップされている。

 同校校長は冒頭、次のようにあいさつした。

「このたびは絶対にあってはならぬことを起こしてしまい、全ての皆様方にご心配、ご迷惑をおかけてしていることを思いますと、断腸の思いでございます。深く深く校長としてお詫び申し上げます」

 このあと2人の教頭から、今回の問題の経緯が説明された。

 4月20日夕方、外部から同校に「サッカー部に関する暴力行為がネットで上がっている。どうなっている?」という問い合わせが相次いで寄せられた。教頭がサッカー部の寮であると把握し、同部に確認を取った。

 21日朝、同校内で事実確認を実施した。またその時間帯に、熊本県警八代警察署の署員4人が来訪。そして警察から「被害届は出ていないが、暴力行為のため捜査を行います」と説明があり、動画に映るコーチを呼ぶよう指示。その加害コーチは寮にいたため八代署に直接赴いた。そして警察が被害者ら生徒3人から事情を伺うとし、また保護者にも「この問題は警察に全て捜査されます」との連絡も入った。

 21日、学校からサッカー部の保護者に対し謝罪が行われた。

 22日、生徒たちの謝罪動画がアップされていたが、この動画の公開について学校側は把握していなかったという。地元マスコミから「生徒が顔を出して実名で謝罪しており、これでは叩かれるなど問題になるのではないか」、一方「学校側が圧力で消すことになると、それも問題になる」といった意見が寄せられた。

 23日午後1時からサッカー部の臨時役員会が行われ、サッカー部保護者への謝罪の文書配布、動画配信が行われた。監督に対し、加害コーチから退職願いが提出された。

 25日、同校は学年集会を実施。「いかなる理由であろうと暴力は許されない」と生徒に謝罪した。また、謝罪動画削除について、生徒への誹謗中傷があり、人権を守るための措置であったと理由が説明された。

 また同監督は25日午前(この学年集会も行われていた時間帯)、日本テレビ『スッキリ』に出演。しかしその1時間半後、報道関係者から監督と思われる音声が公開されているという問い合わせが多数寄せられた。同監督が熊本に戻ったあと同日夜に教頭や監督らで話し合いが行われ、生徒らを脅迫していると捉えられる音声が、22日のミーティング時の同監督の一部であると確認された。そのミーティングに参加していたコーチ陣も事実を認めた。

 26日、音声データの報告を受けた学校長が、「生徒に対し極めて不適切な発言であり深く傷つけ、教育者として不適切である」として、同監督を自宅謹慎処分にした。

 27日、学校長名義で保護者に対し、同監督の処分について連絡。熊本日日新聞が、25日の段階で加害コーチは書類送検になったと報じた。

 5月2日午前、八代警察署から2人が訪問。監督の音声、釈明動画について調査が入った。また日本サッカー協会と熊本県サッカー協会のスタッフが同校を訪れ、状況や経緯の報告を受けた。

 そして、4日に保護者への説明会を実施。同説明会と今回の記者会見など報告が遅くなったのは、釈明動画の経緯など調査に時間がかかったためであるとして、同校教頭は謝罪した。

 また、同校は全生徒を対象にアンケートを実施。「見た」「聞いた」ものを含め、サッカー部では38件、コーチから生徒への暴力が25件、生徒から生徒への暴力が13件あったことが確認された。今回の加害コーチがそのうち24件に関与していた。ただ、体(肩など)が触れた、あるいは生徒たちのふざけあいと見られる行為も、その中には含まれているということだ。

 そして謝罪動画に関して、同校監督が撮影に立ち合っていたことも説明があった。一時は関与を否定していた同監督だが、実際にまず生徒たちから動画を出したいという申し出を受け、それを認めたためであり、その生徒の思いを尊重したいためだったと説明した。

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