久保建英は「マドリディスモの偉大なる約束」。レアル・マドリード復帰へ“あの問題”が未解決
レアル・マドリードでの久保建英。 (Photo by Adam Pretty/Bongarts/Getty Images)
現地メディア、来季「ゼロコスト」での加入が予想されるタレントに挙げる。
スペイン1部レアル・マドリードはすでに2シーズンぶり通算35度目のリーグ制覇を決め、あとは国内リーグのレアル・ベティス戦、そしてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝のリバプールFC戦を残すのみとなった。一方、チェルシーFCのドイツ代表DFアントニオ・リュディガー、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペを、いずれもフリートランスファーで獲得することが“決定的”と伝えられるなど、新シーズンに向けた補強とチーム作りも着々と進めている。
『デフェンサ セントラル』は5月16日、白い巨人が「『フリー(移籍金がかからない)』で獲得する2022-23シーズン、5人のタレント」と題し、“ゼロコスト”で獲得予定である選手についてレポート。ムバッペ、リュディガーとともに、現在、レアルからRCDマジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英についても言及している(他にアルバロ・オドリオソラ[→ACFフィオレンティーナ]、ヘイニエル[→ボルシア・ドルトムント]も紹介)。
同メディアは、イスコ、マルセロ、ガレス・ベイルの今季限りでの退団が確実視され、さらにルカ・ヨヴィッチ、マリアーノ・ディアス、ヘスス バジェホも「出口が開かれている」と見る。
その空いた席に、久保が入るはずだと予想している。ただし――あの問題がいまだに解決しておらず、ネックになっているという。
「久保はマドリディスモ(マドリードの精神)の偉大なる約束の一つ。多くのディテールにわたる高いクオリティを備えているが、最大の問題は彼の非コミュニティ(非EU外国籍選手枠)に関すること」
結局1年前から“決定的”と報じられてきたヴィニシウスのスペイン国籍取得(ブラジルとの二重国籍の申請)が、いまだ不透明なままである。レアル・マドリードでは、ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンが非EUの外国籍選手の「3枠」を埋めていて、そこが空かなければ久保は登録できず、国内リーグに出場できない。
「ヴィニシウスの国籍取得が承認されれば、レアル・マドリードは久保にチャンスを与えることができる。久保はマドリードを納得させるため何年も努力を続け、来季は彼のシーズンになるかもしれない。ウイング、さらに攻撃的MFでプレーできて、有望な現在と未来が待っている。プレシーズンに結果を残せば、メンバーに入りも可能だ」
そのように来月21歳になる久保の可能性へ期待を寄せる。
偉大なビッグネームたちの中でプレーする久保の姿は確かに見てみたい。10代からスペインで注目を集めてきたタケ、2022年、白い巨人のユニフォームを着て戦う日が果たして来るのか――。
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