【FC東京】移籍決定の小川諒也、メモなし熱いメッセージの舞台裏とは!?「実はスタッフに…」
小川諒也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ヴィトーリアSCへ7月から期限付き移籍。ホームラストゲーム、鹿島サポーターにも感謝。
[J1 16節] FC東京 3-1 鹿島/2022年5月29日15:03/味の素スタジアム
ポルトガル1部ヴィトーリアFCへの期限付き移籍が決まったFC東京の小川諒也が5月29日の鹿島アントラーズ戦の試合後、壮行セレモニーに登場。サポーターに決意の言葉を届けた。
来月までFC東京の一員としてプレーするが、この鹿島戦がホームラストゲームに。自身のクサビを打つパスから渡邊凌磨の先制ゴールをお膳立てするなど勝利に大きく貢献した。
セレモニーでは在籍した8シーズンのプレーが電光掲示板で紹介され、そのあと小川はまず鹿島サポーターに「今日は選手とともに熱い試合を作り上げてくれてありがとうございました」と感謝。そしてFC東京サポーターに向けて、次のように謝意と決意を伝えた。
「18歳から7年半、お世話になりました」「僕はすごく選手に恵まれました」「東京には素晴らしいサイドバックの先輩たちがいました」
また森重真人、東慶悟の存在が大きかったとも感謝。そして移籍を決めた理由について、日本代表として欧州組の選手たちとプレーし、「そこの差を埋めるには、海外で新しいサッカーを学びたいと思いました」。またこのタイミングについては、FC東京での若手の台頭により「自分が抜けても大丈夫だと思いました」と言った。
このセレモニーではメモなど見ることなく、自らの言葉で語った。
しかし試合後の記者会見で、このセレモニーの舞台裏について、「実は紙(原稿)を用意していて、FC東京のスタッフに預けていたんです」と明かした。ところがそれを受け取る(スタッフが渡す)タイミングを逸し、そのままピッチ中央に立って、セレモニーが開始されたということだ。
「そのスタッフもこちらをチラチラ見ていましたが、急きょ思い出して話をしました。内容は覚えてはいなかったので、途中ちょっと止まってしまいました。ただ、考えていた言いたいことは伝えられました。成長しましたね(笑)」
そのように本番に強い強心臓ぶりを、ここでも発揮した。
FC東京では来月、リーグ戦あと2試合を戦う。ちなみに言葉について、「英語はこのコロナ禍の時期に学んできました。ただアルベル監督から『ポルトガルではあまり英語は通じないぞ』と言われたので、これから一生懸命ポルトガル語を勉強します」ということだ。
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