なでしこエース対決、田中美南が5戦連続弾、岩渕真奈はチャンスを作ったが…
日テレ・ベレーザが首位に浮上!(写真は8節のベレーザ×仙台戦) 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ベレーザがINACに勝ち首位で前半戦を折り返す。
[なでしこリーグ 9節] INAC 0-1 ベレーザ/2018年6月3日/ノエビアスタジアム神戸
なでしこリーグの対戦一巡目最後となる9節、日テレ・ベレーザがINAC神戸レオネッサに1-0で競り勝ち、首位に浮上した。なでしこジャパン(日本女子代表)のFW田中美南の5試合連続となるゴールが決勝点になった。
拮抗した展開が続くなか、日本のエース候補のストライカーが抜群の嗅覚を働かせた。後半会早々の48分、岩清水梓のロングフィードを感じ取って、背後のスペースへ抜け出す。すると田中がDF二人に競り勝ち、シュートをねじ伏せた。
53分、INACは京川舞に代えて、ベンチスタートだった岩渕真奈を投入。岩渕、中島依美、増矢理花が絡んだ連係から何度かチャンスを作ったものの、セットプレーの流れから高瀬愛実のヘディングシュートがバーを叩くなどなかなかゴールを割れない。
一方、ベレーザは田中に加え、長谷川唯、宮澤ひなたが積極的に仕掛けて、3人でチームの総シュート12本中11本を放つなど躍動。さらにGK山下杏也加、有吉佐織、岩清水、宮川麻都、清水梨紗ら守備陣を中心に無失点に切り抜けて、無失点勝利を収めた。
6勝2分1敗で総勝点20に伸ばしたベレーザが首位に浮上し、INACは6勝1分2敗の勝点19で2位として、前半戦を終えた。後半戦(対戦2巡目)はベレーザがこのまま4連覇へ突き進むのか、INACが意地を見せて巻き返すのか。さらに1部昇格2年目にしてINACと同勝点の3位に躍進するノジマステラ神奈川相模原、総得点2位の浦和レッズレディースにも十分にチャンスはある。ここからのカップ戦などを挟む間に、いかにチーム力を高めるかがポイントになる。
10節は9月8日、9日に再開する。
9節終了時の順位表は次の通り。
◇なでしこリーグ1部・順位表(9節終了時間)◇
順位 | チーム名 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 得失点 |
1 | 日テレ・ベレーザ | 20 | 9 | 6 | 2 | 1 | 14 | 4 | 10 |
2 | INAC神戸レオネッサ | 19 | 9 | 6 | 1 | 2 | 21 | 6 | 15 |
3 | ノジマステラ神奈川相模原 | 19 | 9 | 6 | 1 | 2 | 14 | 8 | 6 |
4 | 浦和レッドダイヤモンズレディース | 18 | 9 | 6 | 0 | 3 | 15 | 8 | 7 |
5 | AC長野パルセイロ・レディース | 14 | 9 | 4 | 2 | 3 | 12 | 12 | 0 |
6 | ジェフユナイテッド市原・千葉レディース | 13 | 9 | 3 | 4 | 2 | 8 | 7 | 1 |
7 | アルビレックス新潟レディース | 11 | 9 | 3 | 2 | 4 | 11 | 14 | -3 |
8 | マイナビベガルタ仙台レディース | 6 | 9 | 1 | 3 | 5 | 6 | 16 | -10 |
9 | セレッソ大阪堺レディース | 4 | 9 | 1 | 1 | 7 | 8 | 22 | -14 |
10 | 日体大FIELDS横浜 | 2 | 9 | 0 | 2 | 7 | 6 | 18 | -12 |