【W杯 コロンビア戦】勝算あり!! 西野監督が挙げた「3つのキーワード」
日本代表の西野朗監督 (C)SAKANOWA
「アクション」、「勇気」、「展開のスイッチ」。浮かび上がるゴールへの道程。
[ロシアW杯 GL1節] 日本 – コロンビア/2018年6月19日午後9時(現地午後3時)/サランスク
日本代表の西野朗監督は6月18日、FIFAワールドカップ・ロシア大会のグループリーグ第1戦・コロンビア戦に向けた前日の公式記者会見で、押し込まれる時間帯が長くなっても「リアクションではなく、あくまでアクションを起こしていく」と強調した。日本に勝算はあるのか――? その会見で語られた3つのキーワードをもとに、コロンビアから勝点を奪うためのポイントを探る。
「試合のスタートからリアクションサッカーになることは望んでいない。自分たちからアクションを起こしてゲームをコントロールしたい考えはあるが、それ以上にコロンビアのハメス(・ロドリゲス)を中心とした攻撃の展開力やフィニッシュ、そういうリズムを止めていきたい。彼らのテンポにリアクションするだけにはしたくない。そのなかで、自分たちからアクションを起こしていきたい」
西野監督はそのように語った。
つまり、理想は「アクション+ゲームコントロール」だが、コロンビア相手にそれは難しい。むしろ主導権を握られる時間のほうが長くなる。大切なのは「アクション」を自ら起こす積極的な守備から相手のテンポを封じていくこと。そのようにしてコロンビアにペースを握らせず、試合の主導権を握りたいという狙いだ。
西野監督は続けて説明する。
「守備から攻撃へ、どれだけ勇気を出せるか。そこからゴールに向かえるか。常にディフェンスのポジショニングや、一人ひとりのハードワークを求めることに終始したくない。我々も十分ボールを保持できるし、攻撃を仕掛けられる自信を選手に持たせたい」
守備に奔走するだけではない。ハードワークするだけではない。前提はあくまでもゴールに向かうこと。ゴールを奪うことからの逆算。指揮官はそのためには「勇気」が大切だと強調していた。
「攻撃面にフォーカスを持たせて送り出したい。当然ディフェンスに追われる時間は長くなるかもしれないが、そのなかで逆転していく展開のスイッチを入れる意識を持たせたい」
指揮官が掲げた3つのキーワード。「アクション」「勇気」、そして「展開のスイッチ」――。
粘り続ければ、必ずチャンスは訪れる。その機会を見逃さず、スイッチを入れて、全員一丸となって仕留める。
日本がコロンビアからゴールを決める。その道程のイメージが、サランスクの地に浮かび上がる。
文:サカノワ編集グループ