【湘南-浦和】スタジアム騒然…CK前の試合終了、家本氏「サッカーの価値を高めていない」
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DAZNの「ジャッジリプレイ」で見解、ルール場は問題ないものの――。
[J1 30節] 湘南 0-0 浦和/2022年9月17日19:03/レモンガススタジアム平塚
スコアレスドローに終わった湘南ベルマーレ対浦和レッズの90+5分を経過した直後の場面。湘南がコーナーキックを獲得したものの、主審が湘南のキックを制し、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)と直前のプレーでの浦和のハンドの有無(PKかどうか)について確認。そのチェックでノーハンドであるとチェックすると、すでにアディショナルタイムが経過しているとして試合終了の笛が吹かれた。
ラストプレーに懸けていた湘南の選手とゴール裏をはじめとするスタンドのファンは、まさかの終わり方に騒然。選手たちから主審にそれはないだろうと猛抗議が起きたが、もちろんやり直されることはなかった。
このシーンが20日に更新されたDAZNの「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、果たして「この試合の終わらせ方で正しかったのか」をテーマに、元国際レフェリーの家本政明氏が見解を語った。
まず、アディショナルタイム「5分」と表示され、ボールが外に出てコーナーキックになったのは95分10秒の手前であり、競技規則上のミスはなかった(基本的に95分から同59秒まで、主審の裁量で試合を終えられる)。主審によっても、アディショナルタイムの時間の測り方について、キッチリと取るタイプと、ザックリと取るタイプがいるということだ。
一方、運用面では、審判団に問題があったのではないかと指摘した。コーナーキックに備え、浦和の選手は守備を整え、湘南の選手も最後の一発に懸け、いずれも集中を高めていた。そして祈る両サポーター――。そうした人の心を考える配慮が足りず、その点で「レフェリーに大きな落ち度があると言われても仕方がないのかなと思います」と、家本氏は考えを示した。
あるいは、せめて、このタイミングで試合を終わらせるのであれば、先に“もうこの試合は終わらせる”と両チームの選手に示したうえで、ペナルティエリア内のハンドの有無についてVARチェックをすべきだったのではないかと説明した。
タレントの平畠啓史氏も「ゲームの印象が、結局、この終わり方だけが残ってしまうのは残念」と首をひねった。家本氏も「フットボールの魅力の価値を上げているか、と言われると、違うのではないか。異なる対応をすべきであり、そこまで考えが及ばなかったのだろうか」と、対応の拙さに疑問を投げ掛けていた。
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