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【経緯まとめ】インドネシア大惨事、174人死亡。日本人2選手出場、決勝ゴールも…キャパ超す4万2000枚のチケット販売か

アレマ対ペルセバヤ戦、試合後、警察とサポーターが衝突。※ツイッターでのサポーターの投稿より

催涙弾で窒息状態。無秩序になり、警察官2人も死亡。

[インドネシア1部 ]アレマ 2-3 ペルセバヤ/2022年10月1日20:00(日本時間22:00)/カンジュルハン・スタジア。

 インドネシア1部リーグ、アレマFC (Arema FC) 対 プルセバヤ・スラバヤ(Persebaya Surabaya)の一戦で、試合後にサポーターがピッチになだれ込んだあと警察官や警備員と衝突、スタジアムの出口に観客が殺到する大混乱が起き、10月2日夕方時点で、178人が死亡、180人以上の負傷が報告されている。

 首都ジャカルタなどがあるジャワ島東部のダービーマッチ。日本人選手も2人が出場。ホームのアレマFCでは山口廉史が途中出場、プルセバヤの山本奨が先発出場して51分に決勝ゴールを決めた。

『スポルティング・ニュース』によると、試合終了と同時に、約3000人のサポーターがピッチに乱入。ホームの選手につかみかかるような行為も確認された。

 そこで警察官、警備員が出動。事態の鎮静化を図ろうと、多くの催涙弾(催涙スプレー)が使われた。ところが、スタンド内に充満したため、窒息を起こす人も出た。

 そのように混乱が混乱を生んでパニック状態に陥り、一箇所しかないスタジアム出口に人々が殺到。将棋倒しになり、多くの人が死傷する大惨事を招いた。

 東ジャワ警察署長は「無秩序になっていた。彼らは警官を攻撃し始め、車両にも損害を与えました。ただ全員がアナーキーだったわけではありません。ピッチに乱入したのは3000人でした」と報告、2 人の警察官が死亡したそうだ。さらにスタジアム外でも、警察車両などが破壊、放火される事態も起きた。

 インドネシアのマフッド政治・法務・治安担当調整大臣によると、スタジアムのキャパシティは3万8000人だったが、それを大幅に超える4万2000枚のチケットが販売されていたという。

 インドネシアリーグは最低でも1週間中断されることが決定。アレマFCは今季、同スタジアムでの試合開催が認められなくなった。インドネシア国内、さらにはAFC(アジアサッカー連盟)管轄でも過去最悪の被害者を出す悲劇の大惨事となった。

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