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【浦和】圧巻ドリブルの大久保智明、背中を押した岩尾憲の言葉とは?「キャンプの時から言ってくれていた」

浦和の大久保智明。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

鳥栖戦で股抜きからハーフスペースを攻略し、ユンカー弾をアシスト。

[J1 32節] 浦和 2-1 鳥栖/2022年10月8日15:00/埼玉スタジアム

 J1リーグ32節、浦和レッズがサガン鳥栖に2-1の勝利を収めた一戦、浦和の大久保智明が圧巻のドリブル突破からキャスパー・ユンカーの先制点をアシストし、公式戦6試合ぶりとなる勝利に大きく貢献した。その活躍の舞台裏では、岩尾憲の言葉が背中を押してくれたという。

 右MFで先発した大久保はサイドに張り出して再三にわたって仕掛けて、ハイプレスを掛けようと高いライン取りを狙う鳥栖の最終ライン(サイドバック)を牽制し押し下げた。

 すると40分、相手選手を股抜きし、そのまま持ち込んでハーフスペースを攻略。マイナスのクロスを放ち、ユンカー弾をアシストしてみせた。

 大久保は、ボランチ岩尾からのアドバイスがこのプレーを引き出してくれたと感謝していた。

「岩尾選手がキャンプの時から『裏を常に狙い続けろ』と言ってくれていました。そしてこの試合の前々日、前日、改めて岩尾選手がトレーニング後、そのことを強調してくれました。裏を狙う意識があったからこそ、足元でもいい形でボールを持つことにつながりました」

 背後のスペースを常に狙う。そこから生まれたビッグプレーだったという。

「相手が前に来るからこそ、チームとしてもまずシンプルに背後も狙っていこうとしました。背後を使い続けていたからこそ、相手が引いてきたら次は足元もつなげると。チームとしてビルドアップを放棄したわけではなく、前から来る相手だからこそ、『ひっくり返してやろう』としました。ブライアン選手とキャスパー選手の特長を生かせて、それがハマりました」

 プロ2年目、24歳になった大久保は、これで今季リーグ20試合・1得点・3アシスト。9月の柏レイソル戦に続いて、さらに進化を示すアシストを記録した。

「どんどん仕掛けて走ることでリズムも作れていきました」と、浦和期待のドリブラーが、ホームのサポーターの前で、いろんな意味で“突き抜ける”ハイパフォーマンスを演じてみせた。

 浦和は12日19時30分から、再びホーム埼スタで、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督率いる北海道コンサドーレ札幌と対戦する。

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