【浦和】32歳誕生日に勝利! リンセンがサポーターのオベーションに「とても幸せ。自分はまだ選手なんだという気持ちにさせてくれたよ」
浦和のリンセン。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「この年齢になると、もう祝うのは嬉しくなくなってきますからね」
[J1 32節] 浦和 2-1 鳥栖/2022年10月8日15:00/埼玉スタジアム
浦和レッズのオランダ人FWブライアン・リンセンが8日のサガン鳥栖戦、J1リーグ戦での先発&ホームデビューを果たした。60分に松尾佑介と交代するまで、アグレッシブなプレッシング、さらに献身的なスペースを突く動きで貢献した。
「かなり久しぶりのスタメンで、60分間プレーできて良かったです。内容的にも悪くなかったと感じています」
そのように振り返ったリンセンは、この日が32歳の誕生日。勝利で祝うことができた。
「もうこの年齢になると、祝うのは嬉しくなくなってきますからね。でも、久しぶりのスタメンで、本当に高いモチベーションでプレーできました」
オランダ人ストライカーはそう語り、照れ笑いを浮かべた。
「ヨーロッパでの試合は戦争のような状態になります。お互いに叫び合って、声を掛け合って、ずっとやっていました。日本のほうがより自分のプレーに集中してできる印象を受けます。強度の部分でも違いを感じます」
「1点目は、キャスパーも自分もフリーになれて、二人ともいいポジションを取れていました。そこでパサー(大久保智明)がキャスパーを選択しました。そのような位置取りも上手くできて、総合的にも悪くなかったと思います。次が楽しみです」
松尾佑介と交代する時には、リンセンはスタジアム全体に拍手を送ってあいさつをした。するとスタジアム全体がオベーションで包まれた。
「スタンドから試合を見るだけでなく、あのようにピッチに立って拍手を受けることで、まだ自分は選手なんだという気持ちにさせてくれました。とても幸せな気持ちになりましたね。今後も今日のような姿を見せていきたいです」
浦和レッズの9番ブライアン・リンセンとして、まず埼スタで一歩を踏み出し、一つ勝利に貢献した。
また、リカルド・ロドリゲス監督は次のようにリンセンのプレーを評価していた。
「チームに順応している途中で、やるべきことがたくさんあります。特にディフェンス面でのチームの決まりごとをやってきて、実際よくやれていました。個の力があり、チームの中で一緒に戦ってくれる選手です。いいシチュエーションを試合の中で作ってくれました。
プレスのところで、いつかけるのかなど、そのあたりはまだ伸びシロの部分と言えます。キャスパーとブライアンの特長を、どのようにチームに最大限に生かせるかを考えてきました。結果、いいプレーを見せてくれました」
次はもちろん――今季中のゴールが期待される!
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