【浦和】「それがレッズだと思います」岩尾憲がグスタフソンとのポジション争いを問われ
公開練習で体幹トレーニングを行う浦和の岩尾憲。写真:佐藤亮太/(C)Ryota SATO
今年36歳になる年男の司令塔、背番号「6」に。
J1リーグの浦和レッズは1月15日、埼玉県さいたま市の大原サッカー場で2024シーズンに向けてオフ明け初めての公開練習を行った。ペア=マティアス・ヘグモ新監督のもと、選手たちはさっそく約1時間半かけてゲーム形式のメニューなどに取り組んだ。
昨季ボランチやアンカーとしてリーグ35試合に出場した岩尾憲は今季、背番号を「19」から「6」に変更。心機一転のプロ14年目、浦和での3シーズン目を迎えた。
「例年と変わらず『始まったな』という感じと同時に緊張感があります」
シーズンを通して、個とチームのレベルを高めることに主眼を置く。岩尾にとっては、まだ一歩目と言える。
ヘグモ監督は前日の新体制発表会で、4-3-3のシステムをまず採用すると明言。そして各ポジションに求められる役割を示し、岩尾が昨季同システムの際に務める機会の多かったアンカーについて、ノルウェー人指揮官は「中央と背後のスペースへのボールの供給を期待したい」と語っていた。
岩尾は「攻守を含め、どういったプレーが必要なのかはキャンプやミーティングを重ねるうちに分かってくると思います。そこを理解したうえでチームが勝つことから逆算してプレーを選択できるように整理していきたいです」と話す。
今季は復帰組、昇格組を合わせると12人が新たに加わり、レギュラー争いはより熾烈になる。特に岩尾にとって、スウェーデン1部BKヘッケンから完全移籍で加入したスウェーデン人MFサミュエル・グフタフソンとポジションを争うことになる。何よりグスタフソンは、まずヘグモ監督のスタイルの“体現者”として迎え入れられることになる。
「それがレッズだと思います」
岩尾はきっぱりと言う。
「チームが勝つことが最も大事であり、目標を達成すること。それが最も大きなターゲットとなります。利己的ではなく、あくまでチームが勝つために利他の心をもって、一日一日を送っていきたいです」
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今年36歳、年男でもある。岩尾が中盤を引き締め、龍のごとくチームを引き上げる。