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「乾が好き」東京Vの智将ロティーナ監督が日本代表で”惚れた”選手は?

東京ヴェルディのロティーナ監督(写真は2017年)写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

名門クラブを率いてきた61歳のスペイン人指揮官が「日本人の特長を出せば、W杯でも好成績を収められる」とエール。

[J2・20節] 東京V 3-0 栃木SC /2018年6月23日/味の素スタジアム

 東京ヴェルディがリーグ3連勝と勢いに乗ってきた。1試合消化が少ないながら暫定9位に上昇し、プレーオフ圏の6位まで勝点2差に迫った。

「ハーフタイムまでとてもいいプレーができました。ボールを上手くつなぎながら『ゾーン3』(アタッキングサード)に辿り着けた。後半は高い集中を保ち、エラーが少なく、前進させない守備ができた。(移籍後初出場初ゴールを決めた森俊介について)高い質のトレーニングを積み、いいプレーをしてきたので起用し、新たなオプションができましたね」

 そのように2年目の指揮を執る61歳になるスペイン人のロティーナ監督は手応えを得ていた。さらに、FIFAワールドカップ・ロシア大会を戦う日本代表の戦いぶりと、その中で好きな選手を尋ねると……次のように答えた。

「先日のコロンビア戦は個人的に好きな試合でした。10人を相手にプレーするのは簡単ではない。そのなかで前半の課題を修正し、特に後半はいいプレーをしていたと思います。

 日本の選手のキャラクターとして挙げられるのが、テクニックの高さ。その特長を生かせれば、ワールドカップでも良い成績を残せるはずです」

 そして、ロティーナ監督は具体的な選手名を挙げた。

「現在選ばれている選手はみんな好みのタイプですが、その中で誰か一人を選ぶならば乾ですね。乾にとってコロンビア戦はベストプレーではなかったかもしれませんが、個人的にはとても気に入っています」

日本代表の乾貴士 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「それにFWの大迫のプレースタイルも好きです。あと二人のボランチ(柴崎岳と長谷部誠)も好印象を受けました。

 それと後半途中から出場した本田も相手のライン間でプレーするとても難しい役割をこなしていた。あの位置でボールを受けてポゼッションを継続させるのは大変な仕事で、勝利に貢献するプレーをしていました」

 スペインで1992年から、レアル・ソシエダ、エスパニョール、デポルティボ、ビジャ・レアルなどリーガの名門を率いてきた智将なだけに説得力もある。スペインで3シーズン活躍し、来季ベティスへの移籍を決めた乾のプレーが、指揮官の心をくするぐるというのも興味深い。

 ファンタジー溢れるプレーを見せる日本代表の背番号14。セネガル戦でもキーマンになってきそうだ。

【W杯セネガル戦】日本代表、決勝トーナメント進出の条件は?

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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