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悔しい…吉田麻也、頭を越されて失点。シャルケ泥沼7連敗、全て複数失点。W杯日本代表への影響も心配に

吉田麻也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

吉田と守備陣の距離が常に空き、そのスペースをことごとく攻略される。

[ブンデス1部 13節] ブレーメン 2-1 シャルケ/2022年11月5日18:30(日本時間5日2:30)/ヴェーザー・シュタディオン

 ドイツ・ブンデスリーガ1部13節、シャルケ04は1-2でヴェルダー・ブレーメンに敗れ、公式戦7連敗を喫した。しかも、いずれも複数失点。カタール・ワールドカップ(W杯)の日本代表に順当に選ばれた吉田麻也はこの日もセンターバックでフル出場したが、なかなかチームに貢献できずにいる。

 またも耐え切れなかった……。全試合で先発する吉田はこの日もビルドアップの起点となって丁寧にパスをつなぎながら、時に高い位置までハイプレスをかけたり、ハイボールをクリアしたりしていく。しかし29分、吉田が前に出て空中戦で競り勝ったあと、そのまま引き出されると、リトリートしたが相手にいい態勢で前を向かれ、最後はニクラス・フュルクルクに決められてしまう。

 そこからは逆にチームもチャンスを作り出していったが同点にはできず。すると76分、オフサイドぎりぎりで裏を取られた吉田の頭の上をクロスが通過、それを受けたマーヴィン・ドゥクシュに2点目を決められてしまう。

 シャルケはそのあと89分、パワープレーからドミニク・ドレクスラーが1点を返したが及ばず1-2で落としてリーグ7連敗、公式戦でも同じく通算7連敗を喫した。

 メンバーがなかなか固定されない難しさはあるが、吉田とパートナーのCBをはじめ守備陣同士の距離感の悪さは気になるところ。この日はマンマーク気味だったが、相手のプルアウェイでヘニング・マトリチャーニがスプリントでついていくと、吉田はそれに呼応せずに下がる。そのようにバランスを取っているようにも見えたが、そこでCB間にできた広大なスペース(門)を何度も相手に攻略されていた。

 この低迷は吉田だけの責任ではないとはいえ、後手に回る場面が目立ち、結果失点に直結している。一人ひとりが何とかしようと頑張っているものの連動せずバラバラで、それをまとめるのが34歳の吉田の役割にもなってきそうだ。これだけ“キャプテン”が勝てず自信と信頼を失えば、日本代表への影響も懸念される。

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