【カタールW杯】ドイツ代表の機密情報が漏れる。キミッヒが手を挙げたら…日本代表戦を前にセットプレーの手の内明らかに

サカノワスタッフ

2022年11月23日

日本代表がドイツ戦で勝利するには、セットプレーでのニアゾーンの攻防が鍵を握る。写真：早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

赤い印が付けられたニアサイドの攻防が重要ポイントに――。

[カタールW杯 E組第1戦] ドイツ代表 – 日本代表／2022年11月23日16:00（日本時間22:00）／ハリーファ国際スタジアム

　カタール・ワールドカップ（W杯）グループＥの第１戦、サッカー日本代表（SAMURAI BLUE）が11月23日、ドイツ代表と対戦する。FIFAランキングは日本24位、ドイツ11位。対戦成績は日本の１分１敗。

　両チームともに主力に負傷や体調不良で離脱者が出たまま、この開幕に間に合うか読めない選手も少なくない。

　ドイツ代表は2014年のブラジル大会以来、通算５度目（西ドイツ時代を含む）の世界一を目指す。バイエルン・ミュンヘンを経てドイツ代表監督に就任したハンス=ディーター･フリック監督は、この準備期間、着々とコンセプトと戦略をチームに植え付けて、日本戦とその後の戦いに備えている。

　またドイツ代表では、37歳のマッズ・ブットデライト氏が「セットプレー担当コーチ」を務める。実にフリック体制下では16試合で10ゴールはセットプレーから決まっている。ヨアフム・レーヴ時代の終盤15試合で２得点だったことからも効果は明らかだ。

　そうしたなか『ビルド』は、練習中の資料を撮影し、それとともに先日の親善試合オマーン代表戦（〇1-0）でのセットプレーを検証。ドイツ代表はコーナーキックでは基本、ニアサイドのストーンに合わせることを狙っていると伝える。資料ではそのストーンに大きく赤い印が付けられている。

　そしてオマーン戦ではキッカーのヨシュア・キミッヒが手を挙げると選手たちがセット。手を下すと、複数の選手が中央で集団を作り、そこから決められたポジションに走り込んでいたという。「両手を上げる」バージョンもある。

　守備ではショートコーナー対策が強調されているという。ボールを奪えれば、前線に残るレロイ・ザネを生かしたカウンターを狙う。

　日本はカナダ戦、セットプレーから２失点を喫した。もちろん、冨安健洋、遠藤航、守田英正、吉田麻也とセットプレーに強い主力が不在だったことも影響した。ただ本番となるドイツ戦では、ニアゾーンの制空権争いで、いかに確実に上回るのかがポイントとなる。と見せかけて、ファーを狙ってきた時にどうするか――。

　楽しみな大国ドイツとの真剣勝負へ。駆け引きも本格化してきた。