【日本代表 布陣考察】ソシエダ流、久保建英は2トップで生きる。鎌田大地、三笘薫、上田綺世との共存も可能。W杯ドイツ代表戦、勝負の布陣はこれだ!
カタールW杯・ドイツ代表戦、日本代表の“勝負の布陣”はこれだ!(C)SAKANOWA
「ダビド・シルバ=鎌田大地」のように。21歳レフティが守備の負担を減らし、攻撃でより特長発揮。
[カタールW杯 E組 第1戦] ドイツ代表 – 日本代表/2022年11月23日16:00(日本時間22:00)/ハリーファ国際スタジアム
カタール・ワールドカップ(W杯)グループEの第1戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が11月23日、ドイツ代表と対戦する。FIFAランキングは日本24位、ドイツ11位。
森保一監督率いる日本は4-2-3-1の布陣でスタートすることが濃厚だ。また、これまではリードした場面で、試合終盤に3バックも採用されてきた。
一方、ゴールを強引にでも奪いに行きたい時、最近は基本的に三笘薫、あるいは伊東純也の突破に頼ってきた(東京オリンピックなど吉田麻也を前線に上げるパワープレーもしてきたが、最近は力のある相手に成功していない)。
より選手個々の特長を引き出すのであれば、4-4-2の奇襲こそハマりそうだ。
ドイツ戦では左MFでの先発が有力視される久保建英だが、リハーサルとなったカナダ戦ではボールロストが目立ち、危険な位置でフリーキックを与えてしまった。高さと強さを備え、何より現チームはセットプレーを一つの武器にしているドイツ(16試合のうち10ゴールがセットプレーから)には命取りになりかねない。また攻撃面でも、本来カットインや複数の選択肢を作り出すことが持ち味だが、まず優先して縦突破からのクロスを求められ、結果的に窮屈なプレーを余儀なくされている。
そんな21歳のレフティは所属先のレアル・ソシエダでは開幕から2トップの一角としてレギュラーを務め、チームとともに飛躍を遂げてきた。イマノル・アルグアシル監督は元スペイン代表MFダビド・シルバをトップ下に置く、中盤ダイヤモンド型の4-4-2(4-3-1-2)で、久保のクオリティをいかんなく発揮させることに成功した。スペインに渡って3年間、なかなか久保のベターな起用法が見出せずにいたなか、現時点での“最適解”を見出してくれたと言える。
日本代表であれば、トップ下の鎌田大地との共存も可能になる。加えて、2トップの一方がどのようなタイプであっても、久保と連動しながら良さを引き出し合えるのもメリット。上田綺世や町野修斗、さらには三笘薫や伊東純也(スタッド・ランスではFWでも起用されている)も配置できる。上田もベルギーのセルクル・ブルージュでは2トップで結果を残している。相手の目先を変えて、スクランブルで仕掛けるのであれば、十分に期待できる。
あるいは――。選手間で話し合い、左サイドバックや左ボランチがやや高めにポジションを取り、久保が中央よりに入って“2トップ気味”に戦う。そんな変化をつけることを選択肢に加えられれば、逆襲にも繰り出せるはずだ。
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