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『ゲーゲンプレス(gegen press)』とは? 日向坂46影山優佳さんの決め台詞で話題に。W杯クロアチア戦では日本代表の前田大然や三笘薫が狙う!

影山優佳さん (C)AbemaTV, Inc.

相手がボールを持った瞬間に連動して襲い掛かる、「前進」と「破壊」を同時に狙う攻撃的な守備戦術。

[カタールW杯 ラウンド16] 日本代表 – クロアチア代表 /2022年12月5日18:00(日本時間6日0:00)/アル・ジャヌーブ・スタジアム

 カタール・ワールドカップ(W杯)のノックアウトステージ1回戦、日本代表が日本時間12月5日24時(6日午前零時)から、クロアチア代表と対戦する。FIFAランキングはクロアチア12位、日本24位。

 インターネットで全64試合を無料配信している『ABEMA』、そしてテレビ朝日で、豊富なサッカーの知識と鋭い分析で話題を集める日向坂46の影山優佳さんが今大会、日本代表とともに快進撃を続けている。そんな影山さんの決め台詞「あなたのハートにゲーゲンプレス!」が、サッカーの枠を超えて、電撃的に広がりを見せている。

 その『ゲーゲンプレス』(gegen press)とは一体何か? そこに興味を持つかどうかが、サッカーの世界にさらに踏み出す、ちょっとしたキッカケにもなっている感じだ。

「ゲーゲン」はドイツ語で、「対する(vs=versus、against)」の意味がある。そこに英語のプレッシング、プレスがついている。

 ドイツ人の名将ラルフ・ラングニックが体系化した、より高い位置から仕掛ける最も極端な守備戦術にあたる。現・リバプールFCのユルゲン・クロップ監督が香川真司も所属したボルシア・ドルトムント時代などで採用し、一世を風靡した

 ざっくり言うと、相手がボールを持って前を向かおうとした瞬間、複数人で連動して(パスコースも遮断するなど)プレスをかけて襲い掛かり、ボールを奪い取ればそのままショートカウンターを発動させてゴールに向かう。

 かわされたらどうするんだ? というリスクもある。ただ、そう相手に考えさせる間もなく数秒間でボール奪取からフィニッシュまでを完了させる、「前進」と「破壊」を同時に狙う攻撃的な守備だ。

 スペイン戦の前、影山さんの質問に対し、本田圭佑が「ブスケツへのゲーゲンプレス」を日本代表のポイントに挙げて「あまり受けへんかった」と赤面したが、実際、日本にとって“ブスケツへの圧力”は重要な点でもあった。

 前半はそのブスケツへの最終ラインからのパスコースを遮断する役割を担っていたFW前田大然が、後半になると、GKウナイ・シモンまでゲーゲンプレスを発動。三笘薫のプレッシングを始点に、全体が連動してボールを奪い切り、堂安律のゴールが決まった。

 JリーグではJ1参入プレーオフ決勝まで勝ち進んだロアッソ熊本の大木武監督のサッカーが、より尖った局地戦で数的優位を作ってプレスをかける、まさにゲーゲンプレスを戦術として取り入れ、ハラハラドキドキするような魅力的な攻撃を展開している。

 日本対クロアチア戦、前田や三笘のゲーゲンプレスが、SAMURAI BLUE初のベスト8へのカギを握りそうだ!

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