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『香川Ⅱ世』福井太智が語った目標の選手とは?鳥栖からバイエルン移籍、W杯決勝から刺激「結果を出さないといけない選手が結果で応えた。あの舞台に立つために」

鳥栖への感謝と新天地バイエルンでの決意を示した福井太智。(C)SAKANOWA

「ハードワーク、闘う部分をサガン鳥栖で学べました」

 ドイツ・ブンデスリーガ 1 部バイエルン・ミュンヘンに完全移籍するサガン鳥栖のMF福井太智(FUKUI Taichi)が12月19日、オンラインで記者会見に臨み、鳥栖への感謝とともに新天地での決意を口にした。

 18歳の福井は鳥栖U-18に所属し、トップチームでは昨季デビューを果たして練習にも参加してきた。そして先日は高円宮杯U-18プレミアリーグ・ファイナルの川崎フロンターレU-18戦(〇3-2)で決勝ゴールを決めるなど活躍し、チームの初優勝に貢献した。

 憧れの選手には、マンチェスター・シティのベルギー代表ケヴィン・デ・ブライネを挙げる。

「チームを勝たせられる選手になりたい。デ・ブライネ選手は毎試合ゴールやアシストに絡んでくる、確実に“勝たせられる選手”。そういった部分で、一番、自分にとって目標になっています」

 ドイツではまずバイエルンⅡに登録され、4部相当の地域リーグから戦う予定だ。ユリアン・ナーゲルスマン監督率いるトップチームに昇格することも一つ目標になる。

「(セカンドチームに練習参加したが、地域リーグとJ1リーグのレベル差は?)もちろんJ1リーグよりもレベルの差はあると思います。そこで結果を出すことによって、その先が大きく変わってくると感じています。そこから先を見据えると、価値のあるものだと考えています」

 また、この日未明まで激闘が行われたカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝、アルゼンチン代表対フランス代表もテレビで観戦した。福井は「結果を出さないといけない選手が結果を出していました。あの舞台に立つために自分はサッカーをしているので、見ていてとてもワクワクしました」と言う。

 鳥栖ではユースの選手たちと寮生活を送り、午前はトップチーム、午後はユースの練習に参加するサイクルで鍛え、徹底的にサッカーと向き合ってきた。

「ハードワーク、闘う部分をサガン鳥栖で学べました。それは本当に大きなところです」と胸を張る福井は、「1日も早くA代表に絡み、4年後のワールドカップに出ることが今の目標です」と力強く語った。

 福井は2004年7月15日生まれ、神奈川県出身、18歳。172センチ・67キロ。これまでのキャリアは、久里浜FC ― サガン鳥栖U-12 ― サガン鳥栖U-15 ― サガン鳥栖U-18。今季はプリンスリーグWESTでは16試合・6得点・11アシストを記録、トップチームではJ1リーグ1試合、ルヴァンカップ3試合に出場した。昨季からすでにトップチームで15試合の出場経験がある。ドイツでは、ボルシア・ドルトムントでブレイクした“香川真司二世”として注目されている。

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Posted by 塚越始

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