【日本代表】田中碧に“ステップアップ”移籍の可能性。デュッセルドルフ、移籍金獲得のチャンス

一方、ブンデスリーガ１部昇格へのキーパーソンにも挙げられる。

　カタール・ワールドカップ（W杯）で日本代表のベスト16進出に貢献した、ドイツ・ブンデスリーガ２部フォルトゥナ・デュッセルドルフのMF田中碧が早ければ今冬、あるいは来夏に移籍する可能性が出ている。

　日本代表ではインサイドハーフとボランチとして重宝され、カタールW杯のスペイン代表戦では三笘薫のクロスを押し込み決勝ゴールを決めてみせた。

　一方、デュッセルドルフでは２部リーグで今季13試合・１得点を記録。しかし昨季から完全な主力の地位を築けずにいる。チームのスタイルとして、中盤を省略したり、フィジカルを重視したりする攻撃が多いこともあり、相手の嫌がるバイタルエリアで様々な変化を付けられる田中は、その武器を存分に生かせずにいる。チームも６位となんとか昇格争いに踏みとどまっている状況だ。

　このW杯での活躍を受けて、田中の価値は高騰。『ビルド』は12月23日、デュッセルドルフの１部昇格のためには田中の活躍が不可欠であるとも強調。一方、『トランスファーマルクト』の推定市場価格は70万ユーロ（9900万円）から250万ユーロ（約3億5000万円）と約３倍アップしたことに注目している。

「この日本人選手は代表チームの活動のため離れることも多く、クラブで最大限のパフォーマンスを発揮できずにいる。ワールドカップでドイツをノックアウトした一人。フォルトゥナでその時のようなフォームをより多く見せられれば、昇格のキーマンとなるのだが――」

　そのように同メディアは期待を寄せるものの、「田中は動き出さなければいけない」と、放出も仄めかされている。

　川崎フロンターレ出身とあってピッチ上での情報処理のスピードが速くテクニックに長ける一方、強度の面でボランチとしては日本代表の遠藤航と守田英正に水をあけられている。デュッセルドルフでそのあたりの課題と徹底的に向き合うのか、あるいは移籍も選択肢に入ってくるのか。2025年６月まで複数年契約を結んでいるため、このW杯熱のある間は、田中がある程度イニシアチブを握って決断していける立場にもありそうだ。

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