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【日本代表】反町康治技術委員長、PKに関する「有意義な論文」も研究。「3秒以内に蹴る人は…」「蹴る順番が遅くなるほうが…」。カタールW杯を総括し、森保体制二期目のビジョン示す

反町康治氏。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

JFA公式サイトのコラム更新。「能動的なサッカーを目指す」、そのためには――。

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長がこのほど、JFA公式サイトに連載しているコラム「サッカーを語ろう」を更新し、サッカー日本代表(SAMURAI)のカタール・ワールドカップ(W杯)の戦いぶりを総括するとともに、森保一監督の“二期目”決定の経緯と、指揮官をいかにサポートするかなど指針を示している。

 日本代表の体制など強化責任者の立場にある反町委員長は、森保監督のもと、W杯本番で、ドイツ代表、スペイン代表を相手にイニシアチブを握られることを念頭に入れた戦いを選択した経緯に触れ、「それまでのチーム戦術だけに固執してドイツやスペインに粉砕されたら感動もへったくれもないわけだから、勝つために理にかなった戦術の採用だったと我々は評価している」と言う。

 そして結果、いずれも2-1の逆転勝利。「ドイツのサイドバックが意識的に高い位置を取るのは分かっていたから、伊東(純也)、前田(大然)、浅野拓磨らスペースランナーを使ってその裏を取ろうというのは、チームの共通認識だった」と、現場で話し合われた“戦略”を明かしている。

 そして森保体制二期目の契約更新の記者会見では、「能動的なサッカーを目指す」と話があったことにも言及。

「そのためには個の力のかさ上げがさらに必要になる。一朝一夕に片が付く問題ではないが、熱いうちに鉄は打ちたいと思っている」

 そしてJFAは、選手が17歳でJリーグデビューし、10代で日本代表に昇格するキャリアパスをモデルとして考えているとして、久保建英、堂安律、冨安健洋がそれに当てはまると紹介。「彼らのような選手を引き続き輩出できるように、それを後押しするような機会や場を提供していくつもりでいる」と説明している。

 このW杯を挟み、少しずつ10代の選手が登用されていく可能性はあり得そうだ。

 また、監督時代は理論派として知られた反町委員長らしく、「PKに関してはいろいろ研究がなされ、有意義な論文もかなりある」と、さっそく研究したそうだ。そのうえで、次のようなデータを紹介している。

・PK戦で主審の笛が鳴って3秒以内にボールを蹴る人は、5秒以上かける人より外しやすい。

・キッカーの順番は遅くなるほうが外す確率は高くなる

・フル出場した選手のほうが失敗しやすい

・「ここで決めなければ負けてしまう状況」の成功率は62%

・「ここで決めれば勝てる状況」の成功率は92%に跳ね上がる

・DF(68%)、MF(69%)より、FW(76%)のほうが成功率は高く、利き足による差はない

・1982年から2018年までのワールドカップの全PKを調べた結果、ゴールマウスの上3分の1に蹴り込んだPKは全部決まっている。

 反町委員長は「今回日本の選手は誰もそこ(ゴールマウスの上、3分の1)に蹴れなかった。もちろん、クロスバーに当てたり、大きくふかしたりするリスクと隣り合わせではあるが」「敗北の責任がかかるより、ヒーローになれる状況のほうが選手を前向きにさせるのだろう」など感想もつけている。

 そしてJFAとしてもU-18日本代表が臨んだ「IBARAKI Next Generation Cup 2022」で、試合結果に関係なくPK戦を実施したという。他にも海外遠征で日本からPK戦を要望したり、逆に対戦相手から申し込まれることもあるという。

 賛否両論ありそうな取り組みではあるが、「なぜ、アンダーエージの活動にPK戦を組み込むことにしたかというと、現実問題としてPK戦の機会が非常に乏しいからである」と説明している。高校選手権でキッカーを担った選手もいるが、「いきなりFIFAワールドカップやアジアのトーナメントのノックアウト方式の中でPK戦のキッカーに指名されたら平常心ではいられないだろう」と、何かしらの取り組みは必要だと考えているそうだ。

 TV放送との兼ね合いなど調整も必要になりそうだが、日本の親善試合でも、PK戦が行われるかもしれない!?

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