浦和への移籍を決断か。ギアクマキスがオランダでメディカルチェックをパス
前田大然と歓喜するセルティックのギアクマキス(左)。(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)
セルティックが“容認”。フェイエノールトがレッズの提携先、最近の外国籍選手獲得のパターンと重なる。
スコットランド1部セルティックFCのギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(Georgios Giakoumakis)がついに、J1リーグ浦和レッズへの移籍を決断か――。
ギリシャメディア『SDNA』、スコットランドメディア『スコティッシュ・サン』は現地12月27日夜、ギアクマキスが浦和への加入に備え、飛行機でオランダの首都アムステルダムへ向かい、メディカルチェックを受けたと報じた。
28歳のストライカーは前日にはMLS(メジャーリーグサッカー)のアトランタ・ユナイテッド移籍に向けて「個人合意」に達したと報じられた。しかしクラブ間の交渉で、移籍金400万ユーロ(約5億6000万円、一部では400万ポンドとも報じられる)を提示している浦和の条件を上回れず。しかもアトランタのオファーは「レンタル+買い取りオプション」。そのためギアクマキスは浦和移籍に備え、オランダで検査を受けたというのだ。
ロッテルダムがホームであるフェイエノールトと浦和は戦略的パートナーシップとして提携している。最近獲得してきた外国籍選手は、いずれもフェイエノールトでメディカルチェックを受けたあと獲得が発表されてきた。
他にもセリエAのUCサンプドリア、スペイン1部カディスCF、フランス2部FCジロンダン・ボルドーなど様々な条件がテーブルに並べられてきたが、ギリシャ代表の大砲が、ついに日本へ向かうというカードを選択したか――。
ただし、タブロイド紙『スコティッシュ・サン』でも、「セルティックがギアクマキスに、浦和レッドダイヤモンズに移籍することを容認した」という書き方をしている。『確定』『決定』とは伝えていない。
実際『ラ・ガゼッタ』によると、今度はFWの緊急補強が必須になったベルギー1部の名門RSCアンデルレヒトが、このストライカーの獲得を検討していると報じている。
『スコティッシュ・サン』も「最後の最後まで、あらゆるところから関心が寄せられているが、ギアクマキスは今のところ、日本のJリーグへ行くことになりそうだ」とレポートしている。
185センチあるギアクマキスは2021-22シーズン、リーグ13得点を決めてスコットランド1部の得点王に輝いている。今季はリーグ19試合・6得点・1アシスト、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージでは6試合・1得点など、公式戦トータル28試合・9得点・1アシスト。ギリシャ代表としても国際Aマッチ11試合・2ゴール。
スコットランドリーグを含め欧州主要リーグは1月31日に冬の移籍マーケットが閉じるため、最終盤に突入したなか、大きな動きが起きている。