【浦和】ギアクマキスの移籍先決定、2月以降の可能性も!?1/31はスコットランドの移籍期間終了、日本と米国は…
スコティッシュカップ準決勝キルマーノック戦でゴールを決めたギアクマキス(右)。(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)
土壇場で移籍金アップ。
J1リーグの浦和レッズが獲得を目指していたスコットランド1部セルティックFCに所属するギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(Georgios Giakoumakis)が1月30日、アメリカとカナダで展開されているメジャーリーグサッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドFCに完全移籍で加入することが決まった。両クラブが正式に発表した。
浦和は移籍金400万ユーロ(約5億6000万円)で完全移籍のオファーを提示し、セルティックと「クラブ間合意」に達した。しかし個人との交渉でなかなか合意に至らず、その間に、ギアクマキスはセリエAのUCサンプドリアと「個人合意」。ただサンプドリアは移籍金を支払えないと断念すると、そこへアトランタも獲得に乗り出した。
今度はギアクマキスがアトランタと「個人合意」に。が、アトランタは「半年間のレンタル+買い取りオプション」の条件で申し出て、これをセルティックが拒否したのだ。
すると1月27日、ギアクマキスがオランダに渡って浦和加入に向けたメディカルチェックを受けて「合格」したと報じられた。実際28歳のギリシャ代表FWがアムステルダム空港にいる姿も捉えられていた。二転三転したが、ついにレッズ行きを決断か――。
と思われたのも束の間、翌日、アトランタが移籍金470万ドル(約6億1000万円)での完全移籍のオファーに変更。サラリーキャップの枠外となる特別指定選手(DPスポット)として枠を開けたのだ。
ギアクマキスは29日のセルティックの試合も欠場。そして30日、ついに正式に移籍が発表された。
ギアクマキスは現在古橋亨梧の控えに回っているが、2021-22シーズンのスコットランドリーグでは13ゴールを決めて得点王に輝いている。さらにプレッシングなど守備面の貢献度も高く、サンプドリア、スペイン1部カディスCF、フランス2部FCジロンダン・ボルドー、ベルギー1部RSCアンデルレヒトと有力クラブが獲得に乗り出していた。
年明けから続いた浦和とギアクマキスの物語は最後に実らず。キャスパー・ユンカーが名古屋グランパスへ移籍した一方、ブライアン・リンセンが好調を維持するなか、さらにパワーと高さをもたらせる助っ人ストライカーを模索することになるか。今後は東欧や北欧、あるいはJリーグやアジアでプレーしてきた選手にも目を向けていくことになる。