【横浜FM】新戦力ジェイソン・キニョーネスが記者会見、愛称は『ビースト』。「常に全力を尽くし、チームのためにやり切る」
横浜F・マリノスのジェイソン・キニョーネス(Jeisson Quinones) (C)1992 Y.MARINOS
「特長はスピード。それに簡単にボールをクリアしません」
J1リーグ横浜F・マリノスに加入したコロンビア人DFジェイソン・キニョーネス(Jeisson Quinones)が1月24日、オンラインによる加入記者会見に臨み抱負を語った。
西野努スポーティングダイレクター(SD)がシティ・グループとともに調査してきたなかで最終候補に挙がり、最後はスティーブ・ホランドもその能力を評価して、獲得に成功した。コロンビアのアギラス・ドラダスからの来日したキニョーネスは、これまでほとんど日本やアジアのサッカーについての知識はなかったという。
27歳のコロンビア人センターバックは冒頭、「ピッチに立っている間は常に全力を尽くして、チームのために全てやり切る覚悟でプレーします」と決意を示した。
「(合流から3日が経ち)日本に関してほとんど知識がなかったなか、少し見えてきています。約束をしっかり守る、普段の生活から真面目なところは、南米と大きく違うところですね。サッカーのところでは、マリノスは南米と異なり、インテンシティが高いサッカーをしています。言葉はできませんが、徐々にチームメイトと一緒に練習し、全員でやっていくサッカーのクオリティを上げていけると感じています」
トーマス・デンとともに横浜FMがDFの新戦力獲得で重視したのが「スピード」だったと言う。守備力はもちろんだが、そこに速さ――背後へのカバーに加え、展開の中で瞬時にビルドアップの様々な選択肢を選べるタレントにこだわった。西野SDはボールを持ち運べる能力にも惚れ込んだという。
キニョーネスは自身の特長について、スピードとビルドアップを強調した。
「特長はスピードがあるところ。それに簡単にボールをクリアしません。頭を使って前へはすぐ蹴り出さず、しっかり仲間を探してボールをつなぐところも自分の特長だと思います。自分はディフェンダーとして来たので、守備面ではゴール前で抑えて、なるべく得点させず、しっかり安定感と安心感をもたらすプレーをしていきたいです」
そして現地では愛称として、スペイン語で「ビースト」と呼ばれていたということだ。
「ピッチで勇気を持ってプレーする、力強いプレーをしていることからそう見えて、周りから呼ばれ始めたのかなと思います。自分のプレースタイルから”ビースト”になっていったのであれば、いつか日本でもそのように呼んでもらえたらと思います」
また、昨シーズンはDFながら7ゴールを決めている。その内訳はPKが6得点、ヘディングが1得点だった。2年連続得点王であるアンデルソン・ロペスがPKキッカーを担っていて、そこで争うつもりはないというが、「いつか1本蹴らしてもらえれば」と少しだけ意欲を示した。
「環境が180度変わったので、良い年になったと言えるようにしたいです。そのためには、まず目の前の一つひとつの試合で勝って行くこと。そしてその先、タイトルを手にしたいです」
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185センチ・82キロ、海外では初のプレーになるコロンビアから来たビースト、ジェイソン・キニョーネス――。体制が大幅に変わったまさに新生・横浜FMのキーマンになることは間違いない。