【鹿島】鬼木監督のもと、4-2-3-1が基本布陣に。濃野公人が感じる課題「どうしてもチームとして良くなくなってくると…」
鹿島の濃野公人。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
「全てが今日は足りなかった」
[J1 21節] 町田 2-1 鹿島/2025年6月21日16:03/町田GIONスタジアム
J1リーグ21節、首位の鹿島アントラーズはFC町田ゼルビアに1-2と、リーグ3試合ぶりの黒星を喫した。京都サンガF.C.と引き分けた2位柏レイソルと3ポイント、1試合消化の少ない3位ヴィッセル神戸とは5ポイントと、その差が縮んだ。
後半開始からピッチに立った濃野公人は「全てが今日は足りなかった」と敗戦を受け止めた。
「形はできているけど質が伴っていないとか、逆もありますが、今日はどっちつかずになりました。自分たちのやりたい形も正直見せられず、(ボールを)持っていくまでの質も低く、そこは改善する必要があるかなと思います」
それぞれがポジションをとって、そこからじっくり攻め込んでいく。そういった主体的なアタックを見せられず、どこかバタバタしてしまった。
「練習でできていても、試合になってできないことがあります。いるはずのところにいなかったり、どうしてもチームとして良くなくなってくると、フラッっとどこかに行っちゃう選手がいたりだとか。チームが良くない時こそ、しっかり立ち位置を取って、自分たちがやってきたことをやるんだ、っていうのがこのチームにはもっと必要なのかなと思います」
プロ2年目の右サイドバックはそのように冷静に、鹿島の以前から抱える課題にも目を向けていた。
「良い意味で、チームを変えてやろうと思う選手が多い分、個々でやってしまうこともあるかもしれません。サッカーはチームでやるスポーツ。 僕はもう少しそういうところが必要なのかなと思いました」
当初の基本布陣4-4-2であれば、ある程度全員にフレキシブルさが求められた。ただ、鬼木達監督のもと4-2-3-1を洗練させていくことになれば、各ポジションにおける役割や守備エリア、システマチックなポジショニング(ボールホルダーへのサポートなど)も要求される。
これまで全試合に先発し、チーム全体のバランスの“調整役”にもなっていた安西幸輝の離脱も影響している。
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そのなかでいかに個を発揮していくか。後半戦に突入した鹿島が新たな高みを目指すなか、一つ課題に直面しているようだ。