ジダンがチェルシー監督就任か!待望論に“ダメ出し”、フランス代表の元盟友「ふさわしくない」
レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督。(C)Audi Cup 2019
レアル・マドリード復帰が有力視されるが――。
元フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏がフリーとなって2年が経とうとしている。フランス代表指揮官の座を目指していたと言われるが、カタール・ワールドカップ(W杯)での準優勝によりディディエ・デシャン監督の続投が決定。“充電期間”を経たジダン氏は、そろそろ監督として現場復帰を果たしたいと意欲を示している。
古巣であるレアル・マドリードへの復帰も囁かれている。そして今回、イングランド・プレミアリーグのチェルシーFCの新監督候補に浮上したと噂された。
米国人実業家トッド・ベーリー氏を中心としたグループのオーナー就任に伴い、トーマス・トゥヘル前監督が電撃解任に。そして日本代表FW三笘薫のいるブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCで結果を残していたグレアム・ポッター監督が引き抜かれてシーズン途中に就任した。コーチ陣までも総入れ替えしたが、ポッタースタイルがこのタレント軍団にはなかなか浸透せず。実に15試合で2勝しか挙げられずにいる。
となれば、監督再交代の噂が出てくるのは、いたしかたないと言える。そうしたなかジダン氏待望論が浮上した。
ところが『フランス・フットボール』は2月28日、このジダン氏を推す声に“待った”をかけた人物が登場したと報じた。
それが元フランス代表のエマニュエル・プティ(Emmanuel Petit)氏だ。1998年の母国フランス・ワールドカップ(W杯)、そして2000年ユーロでの優勝メンバーでありジダン氏とは元チームメイトである。
プティ氏はテレビ番組の中で「ジネディーヌ・ジダンは英語を話せません。元チームメイトに大変失礼ではあるが、チェルシーがグレアム・ポッターの後任として選ぶにはふさわしくない」と語ったということだ。
「ポッターは9月に就任したばかりで、本当に解雇するつもりなのか? しかもチャンピオンズリーグ制覇のチャンスが残っている。彼を残すべきだ。もしもポッターをクビにしたら、新たに来る人物が適応しチームを正しい軌道に乗せるまで時間がかかり、ファンはそのためには何週間、何か月とかかることを理解しなければならない。ポッターの今だけの悪い成績で判断すべきではない」
そのようにプティ氏は、ポッター氏の方針のもとチーム作りを貫かせるべきだと主張。ジダン氏の将来的なプレミアリーグ挑戦自体を、あまり好意的に受け止めていない。
ジダン氏は2月17日、イギリスでの「アルピーヌF1新車ローンチイベント」にゲストとして参加。そこで自身の今後について問われ、「コーチ業に戻ることが、私の願いです。今は時間がある状態ですが、これがいつまで続くか分かりません。まず(シーズン終了の)6月まであり、それまでにすぐ終わることもあり得ます」と発言し、今シーズン中の就任もあり得るのか!? と話題を集めた。