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スペインで話題に!久保がメッシにかました「ナツメグ」とは?

バルセロナのリオネル・メッシ(左)、マジョルカの久保建英(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA・RCD Mallorca

バルサ対マジョルカ戦、股抜きは”未遂”に終わる。

[スペイン1部 15節] バルセロナ 5-2 マジョルカ/2019年12月7日(日本時間8日)/カンプノウ

 スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)、RCDマジョルカの久保建英がアウェーでのFCバルセロナ戦、3試合連続でフル出場を果たしたものの、チームは2-5と完敗を喫した。マジョルカは3連敗。

 下部組織(カンテラ)で10歳から13歳まで過ごした久保が”古巣”であり、憧れてきたカンプノウのピッチに立った。しかも、同じくずっと憧れの的であったリオネル・メッシとも初めて対峙した。

 そしてスペインで話題になっているのが、二人のマッチアップだ。

『アス』紙は「久保がメッシに『ナツメグ』をかわした」と題して、51分のシーンをクローズアップしている。

 バルセロナが4-1とリードして迎えた51分だった。ピッチ中央やや左寄りでボールを受けた久保が前を向く。目の前にいるのはメッシだ。

 すると久保は挑みかかるように、小刻みなタッチを繰り返し――その瞬間、メッシの股を抜いて突破を図った。

 が、久保がそのボールをメッシの背中で受けようとしたが、相手にクリアされてしまい”未遂”に終わってしまった。

『アス』は、次のようにこのシーンを振り返っている。

「レアル・マドリードからマヨルカにローンされている久保武房が土曜日、カンプ・ノウの7万1000人の観衆の前でサポーターからブーイングを受けながらもバルセロナでのプレーを楽しんだ。

 51分には、久保がピッチ中央でメッシの足元にボールを持って仕掛け、正面から2019 年ベロンドールに『ナツメグ』をして驚かせた!自信のスキルを見せ付けた!」

 そのように18歳の久保の度胸を高く評価している。

 ちなみに『ナツメグ』は、英語での「股抜き」を意味する。名前の由来は、ナツメグを扱う商人が昔人を騙すのが得意だったからとか、ナツメグが睾丸に似ているからとか、諸説あるそうだ。

 試合内容としては、敗れたものの久保はアンテ・ブディミルのゴールにつながるパスを放つなど存在感は示した。が、ハットトリックを達成したメッシ、崩しから圧巻のヒールシュートをねじ込んだルイス・スアレス、GKのキックから電光石火のカウンターを決めたアントワーヌ・グリーズマンと、ホームチームの豪華3トップが強烈な光を放ち、久保はあくまでも引き立て役にとどまった。それでも少なからず自信を得たはずで、マジョルカのホームゲームでのメッシとの再戦も楽しみになった。

 バルセロナはリーグ11勝1分3敗(41得点・18失点)の勝点34で首位をキープ(2位のレアル・マドリードも同勝点)。一方、マジョルカは4勝2分10敗(16得点・28失点)の勝点14で17位のまま。久保は3戦連続フル出場で、リーグ13試合1得点・2アシスト。

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[文:サカノワ編集グループ]

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