“神戸の至宝”小川慶治朗が苦渋の決断、湘南へレンタル│移籍情報
湘南への移籍が決まった神戸の小川慶治朗。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「クニさん(北本選手)のように神戸一筋で活躍することが夢の一つでしたが」。イニエスタ加入を前に…。
ヴィッセル神戸のFW小川慶治朗が7月8日、湘南ベルマーレに期限付き移籍することが、両クラブから発表された。期限は今季末までで、契約により湘南とのすべての公式戦に出場できない。
小川は1992年7月14日生まれ、兵庫県三田市出身の25歳。170センチ67キロ。これまでの所属は、ウッディSC(すずかけ台小・兵庫)―ヴィッセル神戸ジュニアユース―ヴィッセル神戸U-18―ヴィッセル神戸。J1通算137試合23得点 、J2通算39試合16得点。2018シーズンは、リーグ5試合0得点。各世代別の日本代表に選ばれてきた。
小川は神戸の公式ホームページに次のようにコメントしている。
「ヴィッセル神戸ジュニアユース、ユースで育ちプロになり、クニさん(北本選手)の背中を見て育ってきたので、神戸一筋で活躍することは夢の一つでした。プロの世界で成功するため、とても悩みましたが、今回移籍することを決めました。J1のライバルとしてより良い成績をおさめるために頑張ります。
また、湘南の公式ホームーページでは、「初めまして、この度ヴィッセル神戸より移籍して来ました小川慶治朗です。僕の売りである走力が、湘南ベルマーレの連動した動きにフィットしたときに、チームの躍進につながると確信しています!早くチームに馴染んでゴールに向かって走り続けますので、応援よろしくお願いします」と、あいさつをしている。
“神戸の至宝”として期待されたスピードスターは、昨季25試合2得点とまずまずの成績を残して一段と飛躍が期待されたものの、プロ8年目の今季も定位置を奪えずにいた。ロシアW杯に出場したスペイン代表イニエスタの加入を前にしての決断。神戸のファンやサポーターからするとやや複雑な気持ちかもしれない。
ただ、縦への鋭いサッカーを追及する湘南で、小川がどのように輝くのか――。ブレイクも十分あり得るだけに期待したい。
文:サカノワ編集グループ