【日本代表】なぜ古橋、旗手がメンバー外?「リーグのレベル」も考慮、森保監督が明かす
キリンチャレンジカップとともに、日本代表の森保一監督(右)、山本昌邦ナショナルチームダイレクター(左)。
総合的な判断と強調、「リーグのレベルや置かれている状況なども各国違っています」。
日本サッカー協会(JFA)は3月15日、キリンチャレンジカップ(24日:ウルグアイ代表戦@国立競技場、28日:コロンビア代表戦@ヨドコウ桜スタジアム)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバー26人を発表した。
今回招集された26人のうち、カタールW杯組は16人。初招集は角田涼太朗(横浜F・マリノス)、バングーナガンデ佳史扶(FC東京)、半田陸(ガンバ大阪)、中村敬斗(LASKリンツ)の4人。
一方、カタールW杯代表組の吉田麻也(シャルケ04)、酒井宏樹(浦和レッズ)、長友佑都(FC東京)ら、また今季のUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)にも出場しスコットランド1部セルティックFCを牽引してきた古橋亨梧、旗手怜央が招集されなかった。
古橋亨梧、旗手怜央の落選について質問を受けた森保一監督は、次のように答えた。
「セルティックの試合は全て見ています。コーチ陣と私でも彼らのプレーを映像視察し、また実際に現地でCLにも行かせてもらいました。彼らがやってきたこと、結果を残していること、チーム内で存在感を上げていることは把握しています。
(未招集について)絶対的な判断基準が全てにあるわけではなく、総合的であると理解していただければと思います。リーグのレベルや置かれている状況なども各国違っています。いろいろなことを考えての招集です」
そのように指揮官は今回、「リーグのレベル」について初めて言及した。ただし、古橋も、旗手も、戦力としては計算が立つと認めたうえでの招集外だったとも強調した。
「今回カタール・ワールドカップのメンバーを基本的に選び、そこにプラスになる選手を加えようと考えました。この1回だけの代表活動ではないと理解していただければと思います」
2026年の北米3か国共催W杯へ――。まず勝負にもこだわりつつ、選手層を広げていきたいと言う。
「2026年(W杯)に最強のチームを作るため、ベストの活動をしていきます。ただ1回限りではなく、より幅を広げながら、チーム力を上げていきたい。彼らは今回選ばれていませんが、戦力としては問題なく活躍してくれるはずです。違う選手を見たい、試したいところで、今回招集外となりました。複合的にいろいろ考えてのメンバーです」
そのように2次政権初陣、年代別代表などでも活躍してきたタレントを“新たな血”として招集したということだ。日本代表の新たな戦いが、ここから始まる。