上田綺世も驚いた! フェイエ“迫真演技”トリックFK、じゃんけんしていないキッカーが決める
上田綺世。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
誰もがエースストライカーのヒメネスが蹴ると思っていたなか…。
フェイエノールト・ロッテルダムが3月10日に行われたオランダ1部(エールディビジ)25節のヘラクレス・アルメロ戦、3-0の勝利を収めた。フェイエに所属する日本代表FW上田綺世はベンチスタートで、79分に交代出場している。
この試合、フェイエノールトが2-0とリードして迎えた73分、驚きのトリックプレーが起きた。
ゴール前で得た直接フリーキックのチャンス。キッカーになろうと(!?)、左サイドバックのクイリンシー・ハートマンとエースのサンティアゴ・ヒメネスがじゃんけんをする。そしてレフティのヒメネスがボールをセットした。
ただ、すると今度はその隣に、じゃんけんには参加していない途中出場した14番のイゴール・パイシャオンが立つ。
誰もが今季21ゴールを決めているエースが蹴る――と思った。ところが先に助走に入った右利きのパイシャオンがそのままシュート! 壁に入った選手は誰も反応していないなか、グランダーのボールがゴールネットに突き刺さった。
あの二人のじゃんけんは、なんだったのか。しかも、そのじゃんけんの際、他の選手が、ヒメネスの邪魔をするな、というように、ハートマンのボールを奪ったりもしている。ただ、本当はすでにパイシャオンが蹴ることは決まっていたのか……。いろいろ不明点はあるものの“迫真の演技”(!?)のトリックプレーから、フェイエノールトが試合を決定づける3点目を奪ってみせた。
この時点ではベンチでスタンバイしていた上田もさすがに驚いたか。
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フェイエノールトは、首位PSVアイントホーヘンと10ポイント差。上田は今季リーグ17試合・1得点。最近は4試合連続ベンチスタートで、3試合に途中出場している。