【日本代表への推薦状】有言実行の川辺駿、ゴールに絡めるセンターハーフとして期待大!W杯予選 北朝鮮代表との2連戦へ、森保監督が明日メンバー発表

ベルギー1部でこれまで7得点・5アシストと“二桁”を記録。

　日本サッカー協会（JFA）は3月14日14時、北中米ワールドカップ（W杯）のアジア2次予選の北朝鮮代表との2連戦（21日/東京＠国立競技場、26日/平壌＠金日成競技場）に挑むサッカー日本代表（SAMURAI BLUE）のメンバーを発表する。森保一監督が記者会見を行う予定だ。

　カタール・アジアカップを経ての最初の活動にあたる。負傷により離脱した三笘薫や中山雄太、いまだ戦列に戻れずにいる冨安健洋ら攻守の軸である主力が不在に。今回は2年後のW杯本番も見据え、強化と新たな相乗効果にトライするという”両輪”の求められる2連戦になる。

　日本代表復帰が期待される一人が、今シーズンからベルギー1部スタンダール・リエージュでプレーする川辺駿（Hayao KAWABE）だ。これまでリーグ26試合・7得点・5アシストと、ゴール＆アシストのスコアで二桁（12得点）に乗せている。

　日本代表では6試合・1得点。ジュビロ磐田時代の監督だった名波浩コーチのもと、「7番」を託されて話題を集めた昨年の10月シリーズでは、カナダ代表戦（〇4-1）で後半途中から約18分間、ボランチとしてプレーし、攻撃を活性化させた。ただし得点には至らなかった（チームはアディショナルタイムに1失点）。

　すると先発出場も期待された続くチュニジア代表戦（〇2-0）だが、ベンチ入りしたものの出場機会を得られなかった。結局、カタール・アジアカップも選外となった。

　そのチュニジア戦後の取材対応で、川辺と話す機会があった。ちょうど新天地に渡った直後のタイミングだったが、28歳のセンターハーフは「もっとゴールに直結していきたい。（同じボランチである）碧も（カナダ戦で）2ゴールを決めています。ベルギーでは攻撃面での結果によりこだわっていきたいです」と語り、課題を明確にしていた。

　もっと貪欲にゴールへ絡んでいく。

　有言実行の男である。その復帰戦、強豪RSCアンデルレヒト戦で、0-2の劣勢から同点とするゴールを奪取。3-2の大逆転勝利につなげた。

　そこから川辺は得点も、アシストもコンスタントに記録してきた。最近では3月3日のKAAヘント戦で1得点・1アシスト。しかも、それまで3試合連続でアシストしている。

　鎌田大地がSSラツィオでレギュラーから外れ、田中碧もドイツ2部（フォルトゥナ・デュッセルドルフ）のカテゴリーで突き抜けきれずにいる。一方、遠藤航（リバプールFC）、守田英正（スポルティングCP）という絶対的なボランチが揃うなか、ただアジアカップでは、攻撃面で変化を与えられる”６番タイプ”の必要性も痛感させられた。

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　パサーにもなれる川辺が加わることで、様々な特長を持つアタッカー陣も生きるのではないか。サンフレッチェ広島から海を渡って3年目、進化を遂げてきた”KAWABE”が、再び日本代表の（もしかすると）「7番」をつけて中盤から攻撃を彩る。北朝鮮戦のメンバー発表、その名前があることを期待して待ちたい。