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【鹿島】3連敗の岩政監督、記者会見一問一答「ハーフタイムに喝」「奮起を期待した選手が、そうならなかった」。“移動疲れ問題”は…

鹿島の岩政大樹監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「僕たちは非常に流動的なサッカーをしていて、相手に捕まらない、相手に読まれないようなサッカーを目指しています。そのうえで大事なのが――」

[J1 7節] 柏 1–0 鹿島/2022年4月9日19:00/三協フロンテア柏スタジアム

 J1リーグ7節、鹿島アントラーズは柏レイソルの細谷真大に決勝点を決められ0-1で敗れた。リーグ戦は4試合勝利がなく、これで3連敗。

 岩政大樹監督が試合後の記者会見で語った一問一答は次の通り。

――試合を振り返って。

結果も内容も良くなかったです。今シーズン一番悪かったと思います。これだけのサポーターの皆さんが集まり熱い応援をしてくださったにもかかわらず、それに応える姿勢を見せられなかったことを、非常に残念に思います」

――このゲームで勝つために足りなかったと感じている点は?

「普段あまり僕は叱りませんが、ハーフタイムにかなり渇を入れました。前半はのらりくらりと時間を過ごしてしまいました。相手の出方や、今日ウチが1時間半ぐらいかけて移動してきて、体が動かないところもあったのかもしれません。それは最初に(選手へ)伝えて来ているので、このパフォーマンスを評価して、必要なことをしなければいけません」

――前半終了間際、セットプレーのキッカーを巡り荒木遼太郎選手とディエゴ・ピトゥカ選手が言い合いをしていたが? チーム内で整理できているのか?

「すいません、そこは確認できていません。キッカーは必ず誰が蹴ると決めておらず、荒木は途中から出ていたので、何かしらお互いに言い分があったと思います。どこのチームでもあることです」

――ハーフタイムの時点で、二人を交代させた意図は?

「僕たちは非常に流動的なサッカーをしていて、相手に捕まらない、相手に読まれないようなサッカーを目指しています。そのうえで大事なのが、後ろで動かすテンポ。ここ数試合、(ボールを)動かしながらどこを見ておくか、そして相手が来ないのであればどのように動かすのか、そこに取り組んできました。それをチームでも競争してやってきて、今日はレイソルのやり方を踏まえ、強調して出していきました。

 前半はそれが出なかったというより、やろうとしなかったように見えたので、テンポを出せる選手を入れたのが一番大きな理由です。

 前半のテンポが出ない攻撃面の課題だけでなく、守備面でも相手の長いボールに対し見合ってしまうシーンが続きました。何かしら変化を起こさなけばという意味合いを含めてです。攻守両面においてです」

――選手が自分のやりたいことをやり出してしまう点は?

「狙っているスペースが見えていて、そこにチームの意思を持って狙っていました。テンポだったり、奪って探したり、動かし方だったり、そこが問題で、だんだんテンポが遅くなっていきました。(選手のプレーについて)そういったプレーは今のところ見受けられていないと思います。昨年あたりの例えば鈴木優磨がなんでもかんでもプレーするような試合は、今年は見受けられないので、自分たちがチームでやろうとしているタスクの中でプレーしてくれていると思います」

――前半戦、この順位(7試合を終えて14位)でいることについて。

「かなり痛手だと思っています。ただ前節までは自分たちが失った勝点よりも、自分たちが前進していることの実感があり、課題に対し取り組んでプラスアルファがあり試合の中で解消していき、その中で勝ち負けがありました。チームが進んでいましたが、今日に関しては前進したとは言えない試合だったと思います。

 ここは別の意味合いがあります。全体の総括というよりも、今日はそこから外れた試合でした。

 いい試合をしながら勝点を失っていくと、徐々に気運が下がってしまうことがあります。ルヴァンカップ(アビスパ福岡戦)で勝った流れの中で奮起を期待した選手を起用しましたが、そうならなかったです。いろんなことを踏まえ、これから改めて落とし込んでいきます」

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――次節はホームでのヴィッセル神戸戦、それまでにどのような手を打つのか?

「自分たちがやろうとして負けたのであれば、なんの問題もありません。今日のようなサポーターに応えられないような試合をしてしまうと上積みができなくなるので、そこの確認をするのか、メンタル的なところを促すのか、1日考えます。ウチの選手たちも自覚しているところがあります。その意志をピッチ上で示せる選手を試合で起用したいと思っています」

 鹿島は次節4月15日16時から、ホームのカシマサッカースタジアムで目下リーグ首位のヴィッセル神戸と対戦する。

Posted by 塚越始

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