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【磐田1-1町田】J2で乱闘騒動…藤原優大が一発レッドカード、ゼルビア首位陥落。黒田剛監督「不可解な退場処分」

(C)SAKANOWA

コーナーキックになったボールを拾った山田大記の背中を押し倒して…。磐田の二人にもイエローカード。

[J2 9節] 磐田 1-1 町田/4月12日19:04/ヤマハスタジアム

 J2リーグジュビロ磐田対FC町田ゼルビアの注目の一戦、 11分にアウェーチームの平河悠が先制点を決めたが、前半アディショナルタイムに磐田の金子翔太が同点弾! 後半もスリリングな展開が続いたものの、結局1-1のドローに終わり両チームともに勝点1を分け合った。

 この試合の82分、今季初めて先発に抜擢された浦和レッズから期限付き移籍中の町田CB藤原優大が、コーナーキックになったボールを取りに行った山田大記を押し倒して一発レッドカードで退場処分を受けた。両チームの選手とスタッフが入り乱れ、あわや乱闘か……という緊張の雰囲気に包まれた

 79分、GKのミスキックを拾った後藤啓介が一気に持ち込みシュートを放つ。これが町田DFにクリアされてコーナーキックに。ゴールラインを割ったボールをキープしようとした磐田の山田が、ボール付近にいた藤原の背中を押す。するとこれに怒った藤原が、ボールを拾った山田を背後から思い切り押し倒した。

 試合終盤とあって、両チームの選手のテンションも一段と高まっていた。この行為に磐田の選手、さらにスタッフが激怒し、藤原に詰め寄る。町田の選手とスタッフが割って入り、藤原をこの場から離して落ち着かせた。

 試合は約3分間中断。主審と副審が話し合った結果、藤原にレッドカードが提示された。この一連の騒動のなかで、磐田の鈴木雄斗とドゥドゥにもイエローカードが出されている。

 結局この退場劇が影響し、町田は反撃ならず。数的優位に立った磐田も攻め切れず、試合は1-1で引き分けた。

 町田の黒田剛監督は試合後の「DAZN」のフラッシュインタビューで次のように試合を振り返った。

「前半は意図した攻撃ができて、あと一本通っていればという決定機も作れました。プラン通りに守から攻へできたと思います。後半はちょっと不可解な退場もありながら、いろんな意味でバランスを崩したものの、選手たちは本当に最後までよく走り切ってやってくれたと思います」

 勝点1を積み上げた町田だが、6勝2分1敗の勝点20で2位に後退。一方、レノファ山口に3-1の勝利を収めた大分トリニータが勝点22で首位に立っている。