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【鹿島】昨年8月以来のホーム勝利、岩政監督「ようやくスタートラインを切れた」「心配性だが、勝つならばこういう展開も予想していた」。G大阪に4-0快勝

鹿島の岩政大樹監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「正直、この仕事は心が全く休まりません。新潟戦で勝った晩は生きた心地が久しぶりにしましたが――」

[J1 10節] 鹿島 4-0 G大阪/2023年4月29日19:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズが仲間隼斗、鈴木優磨の得点、土居聖真の2ゴールで、ガンバ大阪に4-0の勝利を収めた。リーグ戦のホームでの勝利は昨年8月以来。今季初の連勝に。岩政大樹監督は試合後の記者会見で、「やっと開幕と言いますか、スタートラインを切れました」と安堵の表情を浮かべた。

「僕はいろんなことが起こるべくして起こると考えるタイプの人間。(4失点の)神戸戦は歴史に刻まれる出来事でした。そこでサポーターの前に立った(鈴木)優磨に、後押しするという言葉を投げかけてくれました。そして新潟戦を経て今日を迎えました。

 僕は心配性で、試合前はいろんな不安もありましたが、もしも勝つならば、このような展開(大量得点)になるのではないかという予想もありました。

 サポーターの皆さんと選手たちが作り出した勝利だと思います。ようやく開幕したという言い方は変ですが、スタートラインを切れたように感じています」

 指揮官はそのように決して笑顔を浮かべず、安堵とともに勝利の余韻を噛み締めていた。

 開幕からチームを率いて臨んだ初のシーズン。やっとホームでの白星を掴んだ。その心境は――。

「正直、この仕事は心が全く休まりません。新潟戦で勝った晩は生きた心地が久しぶりにしましたが、そこからこの試合の準備へ頭を巡らして、苦しかったです。やはりホームで勝てていないプレッシャーもありました。今日は連戦で次のことも頭にあるので、浮かれているような気持ちでもないですね。

 いろいろな苦しさがあって、一番は、このチームがどのようになっていくか。試合をどのように展開できるか。掴み切るまで何も分からないので難しかったです。

 前節こうした戦い方をすればこのような展開になると選手たちも掴めたので、そこから徐々に僕から手を離れ、選手たちが試合を作り、ゲームを展開をし始めています。だいぶ肩の荷が下りてきました」

 そのように、いろいろな意味での“スタート”の2連勝になったと、岩政監督は確かな手応えを得ていた。

Posted by 塚越始

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