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【Jの輪】藤本淳吾が天野純に送ったアドバイス、榎本哲也から決めたプロ初のFK弾

藤本淳吾(京都サンガF.C./MF)

そういう純をもっと見たいな。

視野を広げたいと思って移籍をしてきて、それによって得たものはたくさんある。

(天野)純とはマリノス時代、同じタイミングで加入して、同じ左利きだったこともあって、ちらっとアドバイスした気もするね。当時の純は、才能はあるとはいえ「とりあえず全部、ガムシャラに頑張ります!」的な感じで、『自分』の出し方を分かっていなかったから、何で勝負するかは大事だよ的な話を……多分、した(笑)。

 ちなみに、今の純はどちらかというと、パスをさばいて、動いて、っていうプレースタイルだけど、僕は当時から右サイドからドリブルでカットインしてシュートとか、体を動かしながら『ドリブル』でゴリゴリいくプレーが魅力だと思っていたから、そういう純をもっと見たいな、と思う。ま、元気に楽しくサッカーをやれているのなら、それが一番だね。

(次につなげる選手は)横浜マリノスのプライマリーから一緒で一番仲が良い、同級生の榎本哲也にしましょう。

 と言っても、あいつは僕と違って常に上のカテゴリーで試合に出ているエリートでしたからね。いつも先を行っていたから『すげえな』と思って見ていました。僕が桐光学園高からマリノスの練習に参加した時も家に泊めてもらって、筑波大時代もよく家に泊めてもらって、一緒に遊んだなー。親同士も仲が良くて、ずっと幼馴染のような感覚でした。

 そういえば、僕が2006年に清水エスパルスでプロになって初めてFKを決めた試合のGKがテツだったんですよ! 日産スタジアムでの横浜F・マリノス対清水エスパルス戦(編集グループ注:15分に藤本が先制)で、僕らが3-2でF・マリノスに勝ったんですけど、お互いの親も観に来ている前で決めてやりました(笑)。

 特徴や癖を分かっていたから、というわけでもなかったけど「動くんじゃないかな〜」と思っていたら本当に動いて、上手く決まりました。試合後に顔を合わせた時、テツから「ふざけんな!」と言われ「なんで動いちゃうの」と返したのは今でも覚えています(笑)。

 そんな彼が今シーズン、カターレ富山に移籍すると聞いた時は驚きました。僕は元々、いろんな人に教わって、視野を広げたいと思って移籍をしてきて、それによって得たものもたくさんあった。だから、テツが浦和レッズに移籍する時も賛成したし、今回も。どこに行くかは聞いていなかったけど、出る決断には賛成した。けれど、(J3の富山と聞いた時は)マジか、と。でも楽しくやっていて……、いや、ストレスを溜めながらやっているはずだけど(笑)、同い年がいるのは、ただただ嬉しいので、これからもお互い頑張りましょう。

取材・文:高村美砂(フリーライター)

イラスト
PROFILE 茉莉香 MARIKA イラストレーター・デザイナー。インスタグラムのアカウントは marika22_10。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。主にサッカー・フットサル選手のイラストや、スポーツウェアのデザインを制作。また日本のサッカーファンを代表して、FIFA Global Fan Movement メンバーとして活動中。

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プロフィール

※2019年10月17日時点の情報

ふじもと・じゅんご/1984年3月24日生まれ、神奈川県出身、35歳。173センチ、69キロ。横浜栄FC―桐光学園高校―筑波大学―清水エスパルス―名古屋グランパス―横浜F・マリノス―ガンバ大阪―京都サンガF.C. 。G大阪から期限付き移籍。今季J2・7試合0得点/J1・2試合0得点。J1通算328試合54得点。日本代表13試合1得点。2011年アジアカップ優勝メンバー。

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