Jリーガーが友達を紹介!
【Jの輪】引退決断の栗原勇蔵「家族より長い時間一緒にいたかもしれない」
栗原勇蔵(横浜F・マリノス/DF)
パッと目の前からいなくなってしまい、それはちょっと寂しかったですね(笑)。
いつも傍にいた榎本哲也、そして兵藤慎剛。
テツ(榎本哲也)は僕にとって特別な存在で、唯一の同期であり同級生。藤本(淳吾)もそうですが、テツは中学1年からずっと一緒で、ジュニアユース3年、ユース3年、プロで15年ぐらい、トータル20年ぐらいほぼ毎日顔を合わせていて、もしかすると家族よりも長い時間一緒にいた可能性もあります。
そういう存在なので、今季、浦和から富山に移籍してしまい、毎日いた顔が急にいなくなる。そんな家族のようなヤツが、パッと目の前からいなくなってしまい、それはちょっと寂しかったですね(笑)。
もう仲がいいとか、そういう間柄ではないと言うか、そこにいてくれるのが当たり前のようなヤツでした。
試合に出ているかどうかはチェックしています。だから、居て当たり前で、その時は感じないけど、いなくなってから重要さ、大切さが身に沁みました。普通でいることがどれだけ幸せかを感じさせてくれた一人です。
僕からつなぐのは、兵藤(慎剛)でお願いします。
テツと比べれば時間は短いけど、いつも一緒にサッカーをして、プライベートでも一番仲良くしていて、そういう意味で、自分の中では、デカい存在でした。
後輩ではありますが、いろんな楽しいことをして、サッカーでは悔しい思いも嬉しい思いもして、そういうところでとても大切な存在でした。
僕自身はその時々の感覚で動いているタイプ。兵藤は頭が良くて、いろいろ計算できる。自分がどの位置にいるかを客観的に考えて行動できて、そういった意味でも賢いタイプでした。
旅行で兵藤の家に泊りに行ったこともあります。ほぼずっと一緒にいたので、テツのように、いなくなってから寂しい気持ちもありました。
ただ、まずサッカー選手として、自分が一番評価されて、試合に出られることが一番だと。その道を選んだので、今は離ればなれですけれど、活躍してくれることを楽しみにしています。
関連記事:【横浜FM】引退決断の栗原勇蔵が語っていた「自分の役目」。みんなが帰ってきやすいように
[取材・文:塚越始]
イラスト
PROFILE 茉莉香 MARIKA イラストレーター・デザイナー。インスタグラムのアカウントは marika22_10。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。主にサッカー・フットサル選手のイラストや、スポーツウェアのデザインを制作。また日本のサッカーファンを代表して、FIFA Global Fan Movement メンバーとして活動中。
プロフィール
※2019年12月6日時点の情報
くりはら・ゆうぞう/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身、36歳。184センチ、80キロ。原FC(原小)-横浜F・マリノスジュニアユース(原中)―横浜F・マリノスユース(横浜旭陵高)―横浜F・マリノス 。J1リーグ通算316試合・16得点、今季ルヴァンカップ4試合、天皇杯1試合出場。
しゃべり場
語り合わない?