Jリーガーが友達を紹介!
【Jの輪】興梠慎三の「一緒にプレーしてみたかったリストの一番手」とは?「料理は揚げ物が得意」槙野智章の意外な一面も語る
興梠慎三(北海道コンサドーレ札幌/FW)
「視野が広く、パスセンスもずば抜けている」
B級コーチングライセンスの講座で一緒になって――。
(槙野智章選手について)ピッチ外では、意外と家事が好き。料理は揚げ物が得意だと聞きます。奥さんのお手伝いをよくして、料理だけでなく家のことを色々やっているようです。
ピッチ内では、浦和レッズで一緒に9年間プレーして、あいつに助けてもらった試合がたくさんありました。特にACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)では、強力な外国人選手を抑えてくれて頼りになりました。まあコーチングでふざける癖もありますが、1対1で負けない強さは日本人離れしていて、ロッカールームでは奮い立たせる言葉をかけてくれた心強い存在でした。多くのメディアに出演して「どっちが本業なの?」という時期もありましたが(笑)、練習では人一倍、一生懸命に取り組んでいた姿を僕は見てきました。
マキとの初対戦は、全日本ユース(U-18)の準決勝でした(鵬翔高校対サンフレッチェ広島ユース)。槙野の存在は知っていたけれど、あの時は自分のことで必死すぎて、あまり覚えていません(笑)。
(槙野選手から「食生活・私生活を改め、日本代表への意識をもっと強くもったらヨーロッパでプレーできたと思う。10年前に戻れたらやり直したい?」と。多分「嫌だ」と予想していました)高校生にまで戻れれば、サッカーではなく野球やゴルフをやっていたかもしれません(笑)。
海外でプレーする自信があるか、ないかだったら、自信はあります。ただ海外まで行ってサッカーをしたいかと言われるとマキの言う通り嫌かもですね。海外で成功を収めている現代のフォワードは、体が大きいうえに足が速くて、決定力も高い。全て揃っている選手ばかり。時代も関係していますが、若い時にチャレンジしても良かったのかなと少しは思います。ただ、これが自分の選んできた道なので悔いはありません。
(友達の紹介を!)友達はいないんですよ(笑)。そうですね、では(髙萩)洋次郎にします。
最初は顔を合わせれば挨拶はしていて、ただ、そこまで喋る間柄ではありませんでした。最近B級コーチライセンスの講座を一緒に受講して、一緒にいる時間が長く、それで友だちのようになった感じです(笑)。
何より、洋次郎は視野が広く、パスセンスもずば抜けています。(槙野とともに10代から対戦してきて)この選手と一緒にプレーしたかった、というリストに入っている一番の選手です。
お互い歳を重ねてギリギリのところで頑張っているので刺激を受けます。アイツには負けていられません。自分もどういう形であれ試合に出場し、若手に刺激を与えられるような存在でいたいですし、一方で若手に負けないようにチャンスをモノにしていきたいです。
(高萩選手へ)「俺が札幌に来たのは正解だと思うか? それとも安パイを取るのか? 洋次郎ならどうする?」。彼もミシャサッカーを経験しているので、それを聞いてみたいです。
[取材・文:石田達也]
◎イラスト
PROFILE 茉莉香 MARIKA イラストレーター・デザイナー。インスタグラムのアカウントは marika22_10。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。主にサッカー・フットサル選手のイラストや、スポーツウェアのデザインを制作。また日本のサッカーファンを代表して、FIFA Global Fan Movement メンバーとして活動中。
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プロフィール
※2022年7月15日現在時点の情報
こうろき・しんぞう/1986年7月31日生まれ、宮崎県出身、35歳。175センチ、72キロ。。鵬翔高 ― 鹿島アントラーズ ―浦和レッズ ―北海道コンサドーレ札幌。J1リーグ今季10試合・1得点、J1リーグ通算469試合・159得点。日本代表16試合出場。
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