Jリーガーが友達を紹介!
【Jの輪】東京V小池純輝から岐阜DF宇賀神友弥へ「味方にすると心強く、敵に回すと面倒。話せないエピソードも多いな」。浦和ユース時代から切磋琢磨し合う
小池純輝(東京ヴェルディ/MF)
「東京V史上最高の19番になりたいという目標があった」
阿部拓馬もつけた「東京Vの背番号19」への特別な思いも語る。
JリーガーがJリーガーの友達を紹介するリレー連載企画「Jの輪」、東京ヴェルディの小池純輝が登場する。そして小池がパスをつなぐのが浦和ユース時代にチームメイトだったFC岐阜の宇賀神友弥だ。
昨季J2リーグで自己最多17ゴールを決めて改めて脚光を浴びた34歳の小池が、彼につないだFC琉球の阿部拓馬、そして宇賀神との絆を語る。
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僕は高卒、拓馬は大卒でプロになり、対戦時には「同い年の選手がいるな」と認識していて、そして2012年に東京ヴェルディで一緒にプレーし、本当に上手い選手だと驚かされました。
“止める・蹴る”はもちろん、左サイドからのカットインでゴールを決めたシーンは多々ありました。僕がサイド、拓馬がトップでプレーして、彼が得点を取って活躍したことは印象に残っています。
ドイツ(VfRアーレン)では、ボランチでプレーしていたと聞いて、上手いから中盤もできるのだと思いました。同い年ですが、変なライバル意識はなく良い関係を築けていました。
(ピッチ外では)あまり前に出ていくのではなく、話を掘り下げていくと面白い。だから周りにコミュニケーションを取る人がいると生きるタイプ(笑)。芯を持っている。琉球の選手がどう接しているか気になりますね。
(阿部選手から「昨シーズン、17得点を取っていますが、今シーズンは何点取るんですか」と?)いつも拓馬の結果は気にしています。彼の才能、センス、能力を知っているだけに、もっと得点を取れると思っています。
現在、僕は背番号19を付けています。昔、拓馬も短い期間でしたが19番を付けていました。
自分の中の目標としては東京V史上最高の19番になりたいという目標があり、意識して取り組み結果を残すことができました。
年齢が上がって見える部分、大変な部分、その境遇にいる人にしか分からない部分もあり、少しでも長くみんなとともに輝きたいと思っています。
(昨季の17得点について)キャリアハイが16得点で、それを超えるのは簡単でないと分かっていましたが、前半戦で二桁得点をクリアできました。そこで「16得点」に(目標を)アップデートし、最後に1点を積み上げ、超えられて良かったです。簡単ではないので、まず1点を取れるように。1点ずつの積み重ねです。
(その得点感覚はどこで?)取り組み方は変えていません。失敗した時に見直し、それに基づいて行動を起こしています。小さい成長をたくさん集めた時に大きな成果になると思っているので、それに経験などがマッチし、成果として表れている感覚です。
(つなぐ友人は)ウガ(宇賀神友弥)がいいですね。タイムリーですし(笑)。
彼は気持ちが強い選手。浦和レッズユース時代、上手く行かない時にもブレず、頼りになる存在でした。
積極性もありタフで味方にすると心強く、敵に回すと圧力があり面倒な印象ですね。話せないエピソードも多いな(笑)。
彼が日本代表に選ばれた時には、「ウガ! 頑張れ!!」と心から思いました。ライバルというより仲間という思いが強かった。僕は浦和レッズを離れてだいぶ経ちますが、ウガがずっと浦和でプレーしていることで、自分たちと浦和のつながりを感じられて嬉しかったです。今回、ウガは浦和からFC岐阜に移籍し、それぞれ現役でやれているので、お互い輝けるよう意識し合いたいです。
(宇賀神選手へ一言)彼にとって初めての移籍。もう若い選手ではないので立場も環境も変わり、どうなるのか気になるところではあります。J3もまた勝ち上がり昇格するのは相当に大変だと思いますし、結果を残せるよう、本当に頑張ってほしいです。
[取材・文:石田達也]
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◎イラスト
PROFILE 茉莉香 MARIKA イラストレーター・デザイナー。インスタグラムのアカウントは marika22_10。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。主にサッカー・フットサル選手のイラストや、スポーツウェアのデザインを制作。また日本のサッカーファンを代表して、FIFA Global Fan Movement メンバーとして活動中。
プロフィール
※2022年3月10日時点の情報
こいけ・じゅんき/1987年5月11日生まれ、埼玉県出身、34歳。180センチ、74キロ。坂戸ディプロマッツFC ー 浦和レッズユース ー 浦和レッズ ー ザスパ草津 ー 水戸ホーリーホック ー 東京ヴェルディ ー 横浜FC ー ジェフユナイテッド千葉 ー 愛媛FC ー 東京V。J1通算4試合・0得点、J2通算454試合・72得点。
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