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レアル・マドリード、バルサ…移籍の噂は封印。久保建英が残留宣言「来季100%ソシエダ」

レアル・マドリード戦でゴールを決めて喜ぶ、レアル・ソシエダの久保建英。(Photo by Juan Manuel Serrano Arce/Getty Images)

「特にたくさん助けられている」とセルロートに感謝。CL出場権獲得に集中。

[スペイン1部 33節] R・ソシエダ 2-0 R・マドリード /2023年5月2日22:00(日本時間3日5:00)/レアレ・アレーナ

 スペイン1部リーグ33節、レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英がホームでのレアル・マドリード戦で決勝点となる先制ゴールを決めて、チームに値千金の勝利をもたらした。その試合後の記者会見で、21歳のレフティは来季「100パーセント」レアル・ソシエダでプレーすると宣言した。

 エデル・ミリトンの慌てたバックパスを見逃さず、GKティボ・クルトワの前に詰めて、左足で突き刺しての一撃。今季リーグ8点目、このゴールが呼び水となって、ホームでレアル・マドリードを2-0で撃破するという大きな勝利をもたらした。

『エル・デスマルケ』によると、久保は試合後の記者会見で「ホームで残していた最も難しい試合でしたが、みんなで力を合わせてやり遂げられて、とても誇りに思います。ヨーロッパで最も大きなチームの一つであるレアル・マドリードを相手にゴールを決められて、とても嬉しいです」と喜びを口にしている。

「自分にとっては、“見つけた”ように簡単なものでした。短いながらも私のキャリアの中で最も簡単なゴールのひとつです。特にたくさん助けてくれているアレックス(セルロート)のプレッシャーのおかげで、毎試合報われています」

 キャリアの中でも大きな意味を持つことになるゴールシーン。久保は周囲の助けあって巡ってきたラッキーゴールだったと感謝を伝えている。

 そしてカルロ・アンチェロッティ監督がこの試合前の記者会見で、復帰の噂があった久保について「プレーを見ている」と言及。ただしレアル・マドリードでレギュラーを掴むのはまだ難しいと触れつつも、「その話は数か月にしましょう」と含みも持たせた。

 その件について問われると、久保は次のように答えている。

「私は彼と話したことがなく、そのように以前にも記者会見で言いました。私としては、皆さんが少なくとも来季、私を必要としてくれていることを誇りに思いますし、とても嬉しく思っています。来年は100パーセント、チュリ ウルディン(レアル・ソシエダ)です」

 久保はそのように残留を宣言し、ここからの戦いに集中しようとしていた。

 33節を終えて勝点61で4位、5位ビジャレアルCFとは7ポイント差だ。UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権獲得が、より具体的な目標になり、ぐっと近づいてきた。

重要な試合が5つ残っていて、今日はとても重要でした。私たちは勝点3を獲得できました。何パーセントか分かりませんが、この調子でいけば、きっと(CL出場権を)獲得できるはずです」

 そしてCLへの思いについても語る。

「日本ではテレビをつければいつもサッカーが流れているわけではなく、あまりサッカーは見られていません。ただ、いろいろなサッカー観戦方法があります。その日本であっても、チャンピオンズリーグは注目を集め、とても楽しみにされています。

 子供の頃、CLのアンセムを目覚まし時計代わりに聞いていた時期もあったくらいです。個人的には2年前からヨーロッパでプレーしているので、あの音楽を聴いてピッチに立ちたいです。あと一歩のところで、この夢が現実になるかどうか、見てみましょう」

 レアル・マドリード、FCバルセロナ……。活躍すればするほど、メガクラブから注目されている――という情報も増えていく。ただし、21歳のレフティはこのラ・レアルで、CLのステージに立つ日を、心から楽しみにしている。

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