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移籍期間終了直前、ミランが冨安健洋を狙う思惑とは?31億円以下でボローニャは「安売りしない」

冨安健洋。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

高額オファーであれば応じる? 一方、ミハイロヴィッチ監督の信頼は厚い。

 イタリアのスポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は9月30日、10月5日に迫る欧州主要リーグの移籍期間を目前に、セリエAのACミランが、ボローニャFCの日本代表DF冨安健洋の獲得を検討していると報じた。

 移籍マーケットのタイムリミット直前には、様々な駆け引きが起きる。そのなかでミランは最終ラインの補強を画策しているという。

 候補の一人が、ACFフィオレンティーナに所属するセルビア代表DFニコラ・ミレンコヴィッチだ。22歳で195センチある大型センターバックは、すでに2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)にも出場している有望株である。しかしフィオレンティーナの提示金額は「ミランが手に届かない額」のため、新たな候補者を模索してきた。そこで浮上したのが、先日対戦したボローニャ(ミランが2-0で勝利)の冨安だ。

 ミランはズラタン・イブラヒモヴィッチと互角に渡り合うなどその能力を高く評価し(イブラヒモヴィッチのPKなど2ゴールは、いずれも冨安が関与していない)、サイドバックでもプレーできるユーティリティ性も買っているそうだ。

 一方、ボローニャのシニシャ・ミハイロヴィチ監督は、昨季右サイドバックで経験を積ませた冨安を今季センターバックに据え、チームの柱として戦わせることを構想。冨安も世界を代表する元DFでもあった指揮官のその期待に応えようとしている。両者ともに基本的には、まずこの1年しっかり戦うことを念頭に置いているに違いない。

 これまでも冨安獲得に向けた噂は後を絶たず、クラブ首脳は「ローマ以外から」移籍金2000万ユーロ(約24億7000万円)のオファーが届いていたとも明かしているが、「安すぎる」と拒否している。

 ボローニャは2024年6月まで契約を結ぶ冨安の違約金(移籍金)を2500万ユーロ(約31億円)に設定し、さらに引き上げたい意向でもある。

 冨安は2019-20シーズンにベルギー1部リーグのシント・トロイデンVVから完全移籍でボローニャに加入。昨季は右サイドバックを主戦場にセンターバックもこなし、セリエAで29試合・1得点・3アシストを記録した。今シーズンこれまで、センターバックとして2試合にフル出場している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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