移籍金37億円、トッテナムがバルサMFケシエを「調査」。鎌田大地の動向に影響か
バルセロナのケシエ。(Photo by Alex Caparros/Getty Images)
インテルも昨冬から獲得に乗り出しているが…。
イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCが、スペイン1部FCバルセロナのコートジボワール代表MFフランク・ケシエ(Franck Kessie)の獲得を検討し、移籍のための条件を問い合わせた。スペインメディア『シュポルト』が5月9日に報じた。
26歳のセントラルミッドフィルダーは、今季ラ・リーガ24試合に出場しているもののスタメンは5試合にとどまる。公式戦では通算39試合・3得点・3アシストと貴重な存在ではある。ただバルサはレギュラークラスではないため、昨冬から放出を検討してきた。
冬の移籍市場では、イタリア・セリエAのインテル・ミラノが獲得を検討。しかしインテルは下交渉の段階で金銭面で条件を満たせず、結局「残留」となった。
トップ下やボランチに入るこのタレントと2026年6月まで契約を結んでいるバルセロナだが、ファイナンシャルフェアプレー(FFP)により人件費の大幅削減が必須な状況にある。そのため今夏、ケシエの放出は決定的ということだ。
同メディアはインテルについて「金銭がなく移籍実現には説得力を欠くため、そのルートは除外されつつある。クラブは6月30日までにキャッシュ(現金)を必要としていて、プレミアリーグには高額な条件を呑める関心のあるチームが複数ある」として、その一つにトッテナムを挙げている。
トッテナムは1月の移籍マーケットからケシエに関心を持っていて、バルサは 2500万ユーロ(約37億円)以上で交渉に応じる構えを見せているそうだ。
ケシエは今季ACミランからフリートランスファーで加入しているため、その移籍金の全てがバルサの利益になる。とはいえ、複数年契約を結んでいるため、ケシエが自身の“カード”を持っている状況にある。本人の意向が最も尊重され、実績あるセリエAインテルでのプレーが魅力的に映っているということだが……。
もしもトッテナムが本腰を入れてケシエ獲得に動いた場合、これまで常に噂のあった同ポジションの日本代表MF鎌田大地の動向にも影響を及ぼしそうだ。ただこれまでのところ、以前ほどスパーズの鎌田獲得の噂や獲得を望む声は聞かれずにる。