「なんで!」松木玖生が一発退場、アルベル激怒。ボールを奪い切ると肘が相手の顔面へ。J1リーグ、FC東京2-2横浜FM
松木玖生。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
マルコス・ジュニオールとの競り合いでマイボールにすると――。
[J1 16節] FC東京 2-3 横浜FM/2023年6月3日15:03/味の素スタジアム
J1リーグ16節、FC東京 – 横浜F・マリノス戦、U-20日本代表キャプテンとしてU-20ワールドカップ(W杯)を終えて帰国したばかりのFC東京MF松木玖生が後半開始から途中出場すると、相手選手への肘打ちによる危険なプレーで、一発レッドカード処分を受けた。
ベンチスタートだった松木はハーフタイムを挟み小泉慶と代わってボランチのポジションに入った。そして69分、自陣での競り合いでマルコス・ジュニオールのコントロールミスしたボールに対し、松木が素早く体を入れてボールを奪い取る。そこでバランスを保とうと振った右腕の肘が、前傾姿勢になっていたマルコス・ジュニオールの顔を直撃した。
マルコス・ジュニオールは倒れてファウルをアピールする。
するとVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。一発レッドカードの可能性があると伝え、主審がOFR(オン・フィールド・レビュー)で直接画像をチェックする。そして主審は松木に対し、一発レッドカードでの退場処分を言い渡した。中継したDAZNの映像からは、松木が「なんで!」と声を上げているのが分かる。アルベル監督も納得いかずに激怒している。
このシーンのみを切り抜くと確かに危険なプレーに見える。一方、連続した攻防を見ると、マルコスのミスを見逃さず、松木がマイボールにしている。その瞬間、バランスを保とうとした腕が、マルコスの顔に入る形になっている。意見の分かれるケースと言えそうだ。
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するとマルコス・ジュニオールが89分、鮮やかに3-2と再逆転するゴールを決めた。
横浜FMは3連勝。今節の試合が中止になった首位ヴィッセル神戸と勝点で並んだ。一方、FC東京は2連敗、3試合勝利なし。