【鹿島】岩政監督「僕のようなオッサンより…」。新潟戦とシーズン後半へ「誰がどこで突き抜けるのか楽しみ」
新潟戦の前日練習を見守る鹿島の岩政大樹監督。(C)KASHIMA ANTLERS
ルヴァンカップGS最終節、鹿島の1位突破には「勝利+福岡敗戦+複数の得失点差」が条件に。
[ルヴァン杯 GS6節] 鹿島-新潟/2023年6月18日18:00/カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が6月17日にオンライン取材に応じて、翌日のルヴァンカップ・グループステージ最終6節のアルビレックス新潟戦に向けて、「勝って次へ進みたいです。その準備はしっかりできたと思っています」と決意を示した。
ルヴァンカップGSは1位と2位の上位3チームが決勝トーナメント(プライムステージ)に進む。また、グループ内で同順位だった場合は当該チーム同士の対戦成績で、勝利、得失点で上回るチームが上になる。首位福岡と2位鹿島は3ポイント差。当該対戦は1勝1敗で、2得点・2失点と並んでいる(アウェーゴールは考慮されない)。
鹿島が1位突破するためには、まず勝利が必須に。そのうえで福岡が、まだ2位に入る可能性のある最下位の柏レイソルに負けることも条件に。加えて、得失点差により、鹿島の複数得点あるいは福岡の複数失点が求められる。
やや複雑なレギュレーションであり、シチュエーションでもある。岩政監督は次のように語る。
「個人的にたくさんの大会を見てきましたが、勝てば、勝ち上がれると思っています。複数得点が必要だと今は思っていません。勝たなければいけないのは、他のチームも同じ条件。全てのチームが勝つことは稀で、慌てず勝つことに集中したいです。ウチはホームですし、1点取れば2点目を狙います。2点目を取れれば3点目を目指します。その戦いをいつも通りやりたいです」
「2位の上位3チーム突破」まで考慮すると、確かに鹿島は勝てば可能性が高い。ただ、どうなるのか最後まで読めない状況ではある。
新潟とは今季すでに対戦している。相手もGS3位で、2位突破の可能性を残している。
「ウチは以前(対戦した時)とは少し戦い方が変わってきています。明日はまた別の試合が始まると思っています。いずれにしても、新潟は自分たちのやり方を大きく崩すことはないと想定されます。いつも通り積み重ねのなかで、相手にぶつかっていきたいです」
カップ戦がミッドウィークではなく、週末に組まれる。1週間インターバルも空きターンオーバーの必要がないため、どのようなメンバーで臨むのか読めないところ。このルヴァンカップは垣田裕暉ら若手・中堅が活躍し、リーグ戦のメンバー争いの活性化にもつなげてきた。そうした、選手の突き上げにも期待がかかる。
岩政監督は次のように若手選手への期待を語った。
「競争と成長をもってタイトルを目指すと言ってきました。伸び率では僕のようなオッサンより、若い子たちのほうがあるのは当たり前です。その若手の成長を見守りながら期待してきました。後半戦、誰がどこで突き抜けるのか楽しみにしています。明日もその一つの試合だと思っています。そうした選手も試合に出てくるでしょう。結果を出した選手が勝ち残れる。そういう勝負がさらに進んでいく後半戦になると思います」
そして指揮官は次のようにサポーターへ呼びかけた。
「ホームではルヴァンカップで2連勝し、先日のリーグ戦も勝つことができました。ようやくサポーターの皆さんが僕たちに注いでくれていた思いと僕たちがサポーターの皆さんに届けたかった思いが重なりつつある雰囲気があります。ホームでグループステージ突破できれば、後半戦に向けて一体となって進んでいけると思います。明日はみんなで願いながら、ともに戦っていただきたいです」