【移籍】どうなる鎌田?ミランがチェクウェゼに浮気か、年俸9.4億円ドルトムント行きは事実上消える
鎌田大地。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ドルトムントは22歳のドイツ代表トップ下、ヌメチャを獲得へ。
ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトとの2022-23シーズンでの契約満了に伴いフリーとなった日本代表MF鎌田大地(KAMADA Daichi)は、イタリア・セリエAのACミランへの移籍が有力視されてきた。しかし、その状況が混沌となりつつあるとも言われる。
イタリアメディア『ガゼッタ・デロ・スポルト』は7月1日、ルーベン・ロフタス=チーク(Ruben Loftus-Cheek)の加入によって、残すEU圏外の外国籍選手枠「1」を巡り、ビジャレアルCFのナイジェリア代表FWサムエル・チュクウェゼ(Samuel Chukwueze)と鎌田が競っていると報じた。そしてチェクウェゼのほうが「第一候補」と見ている。
とはいえチェクウェゼ獲得には移籍金2500万ユーロ(約39億円)から3000万ユーロ(47億円)がかかるという。一方、鎌田は移籍金なしで獲得できる。そのあたりで、いろいろな駆け引きが起きているようだ。
そうしたなか、当初鎌田獲得へ高額オファーを提示していたドイツ1部ボルシア・ドルトムントが7月3日、ボルシア・メンヒェングラードバッハに所属していたトップ下を主戦場とするドイツ代表フェリックス・ヌメチャ(Felix Nmecha)の獲得合意に至った。ニューカッスル・ユナイテッドFCなども狙っていたなか、引き抜きに成功した。
すでに当初推定で年俸600万ユーロ(約9億4000万円)5年契約の好条件を提示していたドルトムントと鎌田の交渉はストップしていたと言われる。いずれにせよ、この補強により、事実上ドルトムント行きも完全に消えたと見ていいようだ。
一方、鎌田とミランの交渉は進められているとも伝えられている。また26歳の日本代表アタッカーはUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)でのコンスタントな戦いを希望しているだけに、噂されるASローマを選択する可能性は低いと見られるが……。
このままミラン移籍が決定するのか。あるいは、例えば常にあったプレミアリーグ勢の話も再び浮上するのか――。鎌田自身もそろそろ決断を下し、新たな戦いに集中したいはずだ。