「長谷川唯→田中美南」で優勝弾! 日テレ・ベレーザが圧巻の”1冠”
別格ともいえる存在感を示した長谷川唯。決勝ゴールをアシストした(写真は仙台戦)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「一丸で掴んだタイトル」と田中。プレナスなでしこリーグカップで2年ぶり5度目の優勝。
[プレナスなでしこリーグカップ決勝] ベレーザ 1-0 INAC/2018年7月21日/味フィ西が丘
2018プレナスなでしこリーグカップ決勝が行われ、日テレ・ベレーザが田中美南のゴールを守り切り、1-0の勝利を収めて2016年以来5度目の優勝を果たした。
試合は立ち上がりからベレーザが小気味良いパス回しと仕掛けで主導権を握り、一方、INACはラインを深めに設定してカウンターを狙う。後半の途中からは、次第に両チームにスペースが生まれ、INACも仕掛ける展開に。そこで試合が動き、85分、ピッチのあらゆるところに顔を出してゲームを作っていたベレーザの長谷川唯が、右サイドを抜け出してパスを受けると、すかさずクロスを放つ。するとファーサイドににいた田中がDF陣の間でジャンプで競り勝ち、正確にヘディングシュートを叩き込む。
結局、このゴールが”優勝決定弾”となり、ベレーザが永田雅人監督のもとでの主要初タイトル獲得を果たした。
試合後、永田監督は「代表活動中に選手が不在だったときに結果を残してくれた選手たちをはじめ、みんなの力で獲れたこのタイトル。祝福したいと思います」と喜んだ。また、主将を務める田中は「代表組がいなくてもしっかり勝ってくれて、まだリハビリ中の選手もいて、まさにチーム一丸となって獲れたタイトル。この勢いのままリーグ優勝を目指したい」と意気込みを示した。
阪口夢穂、村松智子を負傷で欠くなか、選手層の厚さも見せつけた。また永田監督のもとで取り組む新スタイルも魅力を増すなか、ベレーザにとって、非常に価値あるタイトルになった。
文:サカノワ編集グループ